ハーフ編#3 2013/6/1

ハーフマラソンスタート地点
ハーフマラソンスタート地点

大会出場に当たって嫁の姉夫婦にご厄介になりました。前日の受付、コースの下見、当日の会場への送り迎え。そして応援。

5/12大会前日、下見のためコースを車で走ってみました。距離はけっこう長いぞというのが実感です。義姉夫婦・嫁も「こんなに長い距離走れるの?」と半信半疑。もちろん自分でも?

本番のレースではとにかく2:30:00以内にゴールすること。つらくないくらいのペースで歩かず完走というまたしてもざっくりした戦略。特に心配だったのは後半15kmあたりの跨線橋の登り。ちょうど仙台市内から出発点の陸上競技場まで帰ってきて反対側の街に入るあたりです。このあたりに来るとけっこうへろへろ状態になっていると思われますが、そうなるとかなりきつい。それまでは無理をしないほうが無難かもしれません。でも、無理をしなければ完走できない? いずれにしろ私の頭の中は2:30:00という数字が・・・。

 

そして当日

抜けるような青空です。気温19.0C。風もほとんどなし。湿度も38%。完走できない言い訳は通用しない気象状況です。

心配事は2点

・右膝関節の痛み

・制限時間内の完走

スタートは10:05。スタートラインに集合したものの2つの心配事で不安がいっぱい。もちろんブロックはFブロックで一番遅いグループ。それでも周りの人は「今日は2時間は切りたいなぁ」なんて恐ろしいことを話している。そんなこんなしているうちにスタートの号砲。スタートラインあたりの様子はうかがい知ることができなかったので一瞬何が起こったのかわからない。あとから聞いた話では東日本大震災の犠牲者へ黙祷があったとのこと。わけもわからず毎度のことでぞろぞろと前に進みます。もちろんGarmin(GPS時計)のスタートボタンをピッ。スタートラインではQちゃんが言ってらっしゃいのやさしい応援をしています。ここを通過時にはすでに3分18秒経過。そうすると2:26:42で走りきらなければなりません。膝の調子は? とりあえず痛みはなし。トコトコ周りの人についていきます。しばらくすると仙台駅方面に向う新寺通にでるところでタイミングを逸したワンボックスカーがコースの真ん中に止まっています。おっと、危ない。車を避けるランナーたち。前途多難を予想させるようなスタートです。この新寺通、仙台で働いていたときはよく車で走っていた道です。そこを走っているなんて一年前には考えられませんでした。人生いつどんな環境におかれるか本当にわからないものです。そんな感慨に浸りながら右ひざに注意をしながらみんなについていきます。右手に中学校が見えます。ここで、Garmin君がピッと1km通過を教えてくれます。ペースを確認すると8分30秒/km。けっこう遅いペースだなと制限時間内に不安を覚えます。後からわかったんですがこのペースはスタート時のロスタイム3:18も含まれているので実際は5分台のかなり速いペースだったのです。さすがに体は正直で呼吸も苦しくがくんとスピードがダウン。それでも6min30sec/km。これは練習ラン10kmのペースと同じ。これだと計算上はハーフ2時間17分程度になる計算ですがとても21.0975は持ちそうにありません。 五橋の東北本線のガードレールをくぐり左に曲がりしばらく行くと右に曲がり仙台の街の中を通る4号線の大通りに。4kmあたりの給水所で給水。すぐに左に曲がり青葉通りへ。よく買い物に来ていた藤崎デパートもあります。先頭集団が早くも折り返してきます。川内選手、藤原選手が走ってきます。姿勢、スピードわれわれとはぜんぜん違います。ここから広瀬川にかかる大橋まで下り。ペースは相変わらず6分30秒/km。脚の調子は悪くない。大橋をわたると仙台国際センターが右手に。ここでよく学会聴講したり、研究会の企画運営でお世話になったなーなんて感慨にふけりながら通過。すぐに右に曲がり仙台二高前をまた右に曲がって仙台西道路へ。中ノ瀬橋を渡ります。広瀬川から吹き抜ける風が気持ちよい。周りのランナーも見晴らしのよさと気持ちのいい風を受けて歓声を上げる人も。左手に西公園を見ながら左折し西公園通りへ。この西公園では在職中よく花見を楽しんだ場所です。業務終了後の夕方からの花見ですが仙台の4月はけっこう寒い日が多くすぐ場所を変えて飲みなおしということがよくありました。最近走るようになって酒の量が極端に少なくなってきました。年のせいでしょうか? ランニング後にビールは最高とよく言う人がいますが、私の場合確かにおいしくいただけるものの量はそんなに飲めなくなってしまいました。ランニングはけっこう内臓に対する負担も多いような気がします。さて、西公園をしばらく行くと右に曲がり定禅寺通折り返し地点へ向いいます。この道の中心はグリーンベルトとなっておりジャズフェスティバルなどのイベントにも利用される仙台でも大好きなエリアです。県庁、市役所などが集まっておりビジネス街、飲食街(国分町)などが近くにあります。勾当台公園方面に進むとグリーベルトにすずめ踊りの一団が笛や太鼓でランナーを応援しています。回りの観客とハイタッチなんかして自分もマラソンの主人公になったような気持ちです。このあたりも6min30sec/kmを保っています。でも心拍数は170bpmを越しています。でもあんまり苦しいとは思いません。調子がいいのでしょうか? 応援が多いとその気になっちゃうんですね。いつだったでしょうかランニング講座を受けたときの講師の先生がスポーツ医学関係の論文を書くとき運動パフォーマンスのデーターには応援されているデーターかどうかの前提条件も重要だということを聞いたことがあります。応援があるかどうかが運動パフォーマンスにも影響するということでしょうか。 さて、仙台市役所市民広場あたりから折り返し、来た道を戻ります。定禅寺通から左に折れ西公園通りをまっすぐに。青葉通から東二番丁通り。このあたりで10km。折り返し地点から下っていることもありペースは相変わらず6min30sec/kmで順調。というか少し飛ばしすぎ? 東二番町通りを往路と同じルートを戻っていきもと来た東北本線ガードレールを通過してしばらくすると左手に折れ仙台駅東口方面へ。そしてスタート地点の仙台市陸上競技場方面へ右折。第3給水所があります。給水。仙台市陸上競技場のT字路を右に曲がります。そこで嫁と義姉そして娘が応援。力が入ります。14km付近新寺通で左に折れます。ここから国道137線。そこでは義兄が大きな声で名前を呼んでいます。ますます力が入ります。このあたりは6minを切っています。そして後半心配していた跨線橋。応援の人数も極端に少なくなります。それでも6min30sec/kmを維持しています。けっこう走れるものです。しばらく走るとガソリンスタンドから卸町方面へ左折。このあたりからだんだん呼吸も苦しくなってきます。先ほどからちょうど私のリズムと同じくらいの小柄な女性と並走し始めました。突然私にあと5kmと声をかけてくれます。16.5km地点で折り返しすぐに左折。心拍数は170超えています。苦しいながらも小柄な女性についていきます。走行中自分のランニングのリズムに合う人を見つけることがあります。多少苦しくてもその人についていくと自分の力以上の結果がついてくることがあるようです。ここからの1km、1kmが長い。呼吸が苦しい割りにスピードが上がりません。仙台市中央卸市場手前を左折。しばらく行ってまた左折。これでゴール方面に向っていることがわかります。右手に仙台陸上自衛隊駐屯地を見ながらひたすら陸上競技場方面へ。小柄な女性の後を追います。最後の左折です。陸上競技場が見えてきました。あえぐように先を急ぎますがスピードは上がりません。そして陸上競技場のある宮城の公園総合運動場の入り口に入ります。娘、嫁そして義姉夫婦が大きい声で叫んでいます。

Goalの仙台市陸上競技場
Goalの仙台市陸上競技場

ちょっと余裕をみせ手をふりながら陸上競技場へ。中が広いです。ほぼ1周しなければなりません。まだあるのかよ。もうフォームなんか気にしていられません。大またで最後の力を振り絞りあえぎながらゴールに向います。先ほど一緒に走っていた小柄な女性はどこに行ったかわかりません。心拍数は180超えています。とにかくゴール。制限時間の約6分前に無事帰還。 

 

Gross Time 2:24:05(Net Time 2:20:47)