「39ｔｈ洞爺湖Ｍ2013」からのつづきです

 　本当に力を出し切り充実感に浸りながら宿泊ホテルに。ホテルのエントランスには人だかりが・・。ランナーには洞爺湖温泉内のホテルの無料入浴券が配られており入浴希望者がたくさん押しかけて来たようです。部屋で着替えて早速お風呂へ。ここで体の異変が。体のすべての筋肉が燃えています。悪寒がします。ちょっと頭も痛い。脱衣所に移動するも悪寒のため今にもふるえがきそう。脱衣所はランナーでごった返しています。本来であれば下半身だけでも冷水に浸して筋肉の炎症を抑えるべきですが、我慢できずぬるめの浴槽の中へ。生き返ったようです。先ほどの悪寒もなくなりました。ふと洗い場を見ると満席であふれた人たちが順番待ちで並んでいます。これは体を洗うどころではありません。ゆっくりと浸ってあたたまったところで水風呂に。もちろん下半身のみ。脚がぎゅっとしまるのを感じます。そそくさと風呂を後にして自分の部屋に帰りましたがやっぱり悪寒がします。夕食まで３時間ほどあるので布団の中でバタンQ。この悪寒ちょっと気になりますが暖かくするとおさまります。夕食時熱燗を飲んだらもっとおさまりました。しかしこの夜は悲惨でした。全身の筋肉からの悲鳴でしょうか炎症がおさまらず何回も目が覚めます。水でも飲もうと起きると悪寒がします。眠りに入ったのは明け方だったでしょうか。朝ようやく炎症もおさまり筋肉痛のみのいつもの状態になりました。悪寒もしません。昨夜は汗を流しただけの入浴だったので今朝はゆっくりと体を洗い脚の筋肉を感謝をこめてやさしくマッサージ。激しい運動の後は免疫力が落ちると言われておりそのため風邪を引いてしまったかとも思いましたがどうもそうでもないようです。ある報告によると体を動かすエネルギーは主にグリコーゲンを燃やして得るらしいのですが、通常人間の体には肝臓に100ｇ、筋肉に300ｇ貯蔵されており、カロリーに換算すると1600kcalになるということです。一方今回の洞爺湖マラソンでGPS時計にカウントされた心拍数、走行距離、走行ペースから算出された消費カロリーは2127kcal。エイドではバナナを半分×2個（80kcal)あの甘い糊のようなピットインジェルが170kcal（ご飯100ｇ相当）。ただし全量は摂らず廃棄。これらのことを勘案すると体内のグリコーゲンはほぼすべて消費している計算になります。そのため体温維持のためのエネルギー切れではないかと（あくまで私見ですが・・・）。じゃあ足りない分のエネルギーは？　脂肪を燃やしていたと思われます。大会直後、鏡で全身を見てみるげっそりと肉が落ちあばら骨やら鎖骨などがやたらに目立ちます。筋肉とともに脂肪も消費されたものと思います（これも私見ですが・・・）。さて、洞爺湖マラソンも無事に終わり5/20自宅に帰還。いつもの体重測定。あの過激な運動の１日後。きっと大幅な体重減少がと思いましたが・・。

ごらんのようにむしろ体重が増加しています。おそらくランニング直後は大幅に体重減少があったと思いますが、その後の食事で増加したと思われます。この現象は通常の練習ランでもよく見られます。ラン直後は一度すとんと体重が減少し、翌日になると体重増加しています。いつもの練習ランではこの体重減少のほとんどは水分と思われますがフルマラソンのような過激な運動での体重変化はそれに加えて脂肪・筋肉も関係していると思います。そして筋肉量は1ｋｇ増えています。有酸素運動などの軽い運動ではグリコーゲンおよび脂肪が燃焼されますが過激な運動となるとそれだけでは追いつかず筋肉もダメージを受けます。当日の就寝時の体全体の炎症がそれを物語っています。ダメージを受けた筋肉を再生するためにたんぱく質を構成するアミノ酸を取り込み修復を図りますが、その際ダメージを受けた以上に新たな筋肉がつく（超回復）らしいのです。そして、基礎代謝量が増えています。これは筋肉量が増えたことによるものですが翌々日も筋肉量、基礎代謝量が同じレベルを保っています。一方体脂肪率、内臓脂肪レベルは低下しています。これも不思議なんですがランニング直後に一時体脂肪率が上がり２日後あたりから下がり始めます。この意味は私もちょっと理解不能です。体脂肪率などは微弱な電流を流し生体の電気インピーダンスを測定することによって計測するらしいのですがどれだけ正確かは不明です。ただ、今までの自分の記録を見ているとほぼ同じ変化が認められます。

今回の洞爺湖マラソンは何とか歩かず完走し５時間を切ることができました。天気にも恵まれたこともよかった点です。次の目標は8/25の北海道マラソン歩かず完走です。8月は札幌といえど暑さの中での大会。暑さと30ｋｍの壁をどう克服するかがポイントでしょうか。

今回はちょっとまじめなレポートでした。

25thおたる運河2013につづく