2016函館マラソンプロローグ

 函館マラソンフルのコースも終盤です。

みねごん相変わらずリズムをとりながら走り続けています。

今最後の跨線橋の上りに差し掛かりました。

左手前方には40km関門のデジタルタイム表示板見えてきました。この関門を過ぎればあとは下り。先ほどから左右のふくらはぎがひくついていますがゴールまで持ちそうです。

 

昨年の北海道マラソンでは20km付近からすでに下腿部の筋肉それも前脛骨筋の痙攣が始まっていたのに比べると上々のできです。前脛骨筋が勝手にひくつくと足首が上がらずけつまずく恐れがあります。顔面を路面にたたきつけてしまうのではないかと気が気ではありませんでしたが今回はその心配はないようです。

 

40kmを4時間42分20秒で通過しました。制限時間20分前です。

 

昨年の北海道マラソンの40km通過時間は4時間44分22秒。2分ほどの違いですが体の動きが全然違います。一言でいうと今回はよれよれ感がありません。戦前完走は無理かもしれないと弱気になっていましたがこの調子ではきっと楽にゴールできるかもしれません。

 

おそらく・・・、たぶん。

 

2016年 春

 またまたお調子者のみねごん。昨年は北海道マラソンの1か月前にスウイング理論「ランニング3軸理論」(鈴木清和著)に感化され、付け焼刃走法で大失敗。

それにも懲りず今回は「スロージョギングの力」・「賢く走るフルマラソン」(田中宏暁著)に感化される。

 

その気になったポイントは2つ

 

1.母指球着地はひざに負担がかからない

2.ウエイトコントロールとカーボローディングが30km以降のガソリン切れを予防する

 

1.みねごん生来のO脚。右ひざの内側に今でも違和感がいっぱい。ランニングに出会う前はここが痛くなり関節腔に水がたまり整形外科通いも。いまでは大腿部の筋肉が付いたせいかそれほど気になることはなくなりましたが調子が悪いと違和感が出てきます。

 

2.同じエンジンで車を動かすには車体が軽いほうが燃費がいい。

これはランニングにもあたはまるとのこと。そのため体重コントロールが重要。

ここ最近のフルマラソンは30km以降にねばりがなくなっているみねごん。

大会当日までにできるだけグリコーゲンを蓄積しておくことの必要性を痛感。

 

これらのことを踏まえてのトレーニングです。

 

まず、雪が解けた3月頃から母指球着地を意識しながら走る。

要するにフォアフットということですがそれまでより足が手前に着地しているイメージ。

母指球に体重を乗せる感じで走るので意識しやすい。

昨年から野幌森林公園の起伏のあるトレイルを中心に走っていますが上り坂では特にフォアフットのほうがばねが効いて走りとしては悪くはない。ただこの走法は当然ふくらはぎに負荷がかかる。でも何とかなるかとこのあたりの感性がお調子者のいわれでしょうか?

 

さて、ウエイトコントロールですが、極端な食事制限は長続きはしないだろうとまずは夕食のごはん1膳を半分にしました。このくらいならそれほど苦痛ではありません。そのほかのアルコールや朝食、昼食は今まで通り。運動量(走行距離)も昨年の同時期とほぼ同じ。

それでも効果はてきめん。食事制限前は56~57kgの体重が3か月ほどで54kg程度まで。ちなみにこの体重は学生時代とほぼ同じ。

 

そして大会1か月前

それまでの森林公園内の遊歩道のランから平地のフラットなロードに変更しレースペース(k7分~6分30秒)でリズムを刻むように。田中先生の説によるとトレイルなどの不整地での走りは筋への負荷が大きく疲労や筋肉痛などの自覚できるようなダメージではないものの筋線維レベルでのダメージが観察されているそうでその修復のためにグリコーゲンが充填されにくくなるとのこと。そのため一か月前からは負担の少ない平地でのペース走がおすすめらしい。

もう一つ、ペースの上げすぎに気を使いました。2013年洞爺湖マラソン,そして北海道マラソンでは謙虚な気持ちで歩かず完走を目標でなんとか完走できました。しかしその後のフルマラソンは前半に少しでも貯金を・・・などというスケベ心とフルマラソン達成したことから慢の心が災いしてかふがいない結果が続いていました。今年は初心に帰って前半のペースを抑えること。特にスタート後7km~15kmの調子が乗ってくる時期にオーバーペースにならないようにという戦略です。

 

そして大会1週間前

ここからはある意味苦しい時期です。

まずはアルコールを断ちました。

それに加え1週間前の日曜日はそれまでの体内のグリコーゲンを一度消費しつくさなければなりません。一度低グリコーゲン状態を保つことによってグリコーゲン合成を高めます。そのために食事をせず30km走を行います。みねごん レースペースでの30km走なんかしたらその時点で体を壊しそうです。ここはゆっくりでいいのです。とにかくグリコーゲンを消費しつくすことが目的です。30kmは分割でもいいのですがその際食事や糖分は一切口にしてはいけないのです。ところがみねごん 炭水化物だけを抜けばいいと思い18km走った後に野菜炒めやら豆乳やらを摂取。その後10km走ってその日のトレーニング終了しました。あとからじっくり田中先生のご著書を拝読すると一切の食事禁止だったようです。でも食べたものはどうしようもありません。距離のほうも30kmには達しませんでした(コンジョウナシノミネゴン)その日は炭水化物抜きでステーキを食しました。

 

右足母指球の魚の目
右足母指球の魚の目くん

そして次の日の月曜日。低炭水化物食を続ける方法もあるそうですが通常食でもいいということでいつも通りの夕食のごはん半膳。そして水曜日はまた30km走。最後の30km走でもう一度体内のグリコーゲンを消費しつくします。ところがどうも持病の右ひざの調子が悪い。おまけに母指球着地の影響か右母指球に魚の目様の異変が。ついでに左足の土つかずには水膨れまで。こんな状態で30km走なんかしたら壊れそう。

左足足底の水膨れの成れの果て
左足底部の水膨れの成れの果て

といって何もしなければカーボローディングしても効果のほどが?

しょうがない。ひざや足底に比較的影響がないと思われる早歩きに変更。近くの野幌川、厚別川の堰堤を4時間20分かけて25km一人早歩き。途中少し走ってみるも右足の魚の目は痛い。ちょっとピンチ。おまけに25kmウォークの消費カロリー921kcalしかない。こんなゆっくりだと脂肪燃焼優位でグリコーゲン本当に消費された?。しかしその時点でできることだけやるしかないと割り切る。

 

その後は待ちに待ったカーボローディング開始。といっても通常の食事に餅を一個追加。

そして木曜日から大会当日のスタートまで一切の運動禁止。満タンにしたガソリンをなるべく消費をしない戦略。カーボローディングがうまくいっているかどうかは日曜日の30km走前の体重より1~2kg増えていれば成功とのことですが、私の場合は53.8kg→55.8kgと2kg増加。怪しいカーボローディングだったがとりあえずOK? しかしひざ、足底の状態は心配。ひょっとすると今回は完走は無理かも知れない。フルマラソンではちょっとしたダメージや不調が致命的になることがあります。右か左かあるいは両方の足が痛みのために途中リタイアという最悪の場面が頭をよぎります。しかし今更どうしようもありません。不安をいっぱい抱えながら覚悟を決めて大会前日車で奥さんと函館移動。

ちなみに奥さんは今回ハーフにエントリーです。

 

 

 

2016函館マラソンにつづく

 

2016/06/30 記