2014北海道マラソン速報

2014/9/1記

北海道マラソン完走しました。

しかし、戦前の思い描いていた戦略からは程遠い内容でした。

 

当初の戦略は以下の通り。

 スタート直後は自分のペースでは走れないので流れに乗って走り最初の5kmはウォーミングアップと割り切ってしまう。そこで給水をしてから本番に入る。なるべくスポーツドリンクをきちんととる。その後の給水所ではロスタイムが生じないように走りながらの給水に努める。そして30kmを目指す。ペースはk7min~6min30secで体調がいいからとk6min30secを切らないように注意し、平均ペースk6min40~45secを維持する。

スタート時のロスタイム(私はEエリアスタート)を7minとすると30km関門の関門時間12:42の10min前には通過する計算。

  • その後どれだけの脚が残っているか・・・
  • 貯金10minでゴールまでたどりつけるか・・・???

なんて、

みねごんとしてはち密な戦略を立てていましたがトラブル続きで思ってもいない展開。

2014北海道マラソン スタート前Eブロック
スタート前 Eブロック


大会当日 8/31(日曜日)

 

スタート時の天候は快晴。木陰は涼しいものの、日が当たると皮膚がじりじりと焼けていく。スタート時間9:00の気温は22.3℃。湿度54%。予想最高気温は27℃。北海道マラソンらしい暑い一日になりそうです。昨年は幸か不幸か折り返し付近で大雨でした。今日は雨が期待できるような雲はありません。

 今回は日差し対策の必要性を感じ、前日の受付時に会場内のasics店で後頭部に日よけの着いた帽子(左)を購入。ついでにウエストポーチ(真中)もゲット。今使っているポーチ(右)もいいのですが、走っているとiPhoneが踊りまくるからです。こんなちょっとのことでもレース展開に影響があるのではとナーバスになってしまいます。

2014北海道マラソン前日
大会前日;小野裕史氏のトークショー

そして、楽しみにしていた「マラソン中毒者」の著者 小野裕史氏のトークショー(詳しくは「私の図書室」をご参照ください)。北極マラソン→南極100km→アタカマ砂漠250km・サロマ湖100kmウルトラマラソンに大根ぬいぐるみで完走。今回の北海道マラソンも大根ぬいぐるみで走るとのこと。今までの過酷な大会で完走をあきらめそうになったとき、応援してくれた人・ゴールで完走している自分をイメージすることで乗り切ってきた経験のお話。きっと明日の大会の参考になることでしょう。

 一方体調は昨年よりGood。大会10日まえから断酒&断コーヒー。3日前からカーボローディング。そして当日の朝食は6:30amに摂取。食べ過ぎに注意しいつも通りのパン食。トイレも抜かりなく済ませる。いつものようにJRで札幌駅に移動。そこから会場の大通りまで徒歩で。途中地下街のトイレはどこも満杯です。私は会場到着後トイレの列に続けて2回並びました。これで万全。スタートまで1時間近くあります。鈍足ランナーは午後2時ころに帰還予定なので念のためにエネルギージェルを途中のコンビニで購入したミネラルウォーターで流し込む。

この最後の補水があとあと祟ることに…

2014北海道マラソン
9:11a.m スタート1km越したあたり。

 さてスタートの時間です。今年から陸連登録者の別なくフルマラソンベストタイム(グロスタイム)順にブロック分けに変更になっています。昨年洞爺湖Mで5時間を切った記録があるので昨年の最終ブロックより1ブロック前のEブロック。TV塔が近くに感じます。そしてカウントダウン。10、9、8、・・そして号砲。山西先生(立正大学教授)のご指導通りハッ、ハッと呼気を意識。吸気は自然、そしてそのリズムでスタートです。

2014北海道マラソン
9:13a.m. 中島公園付近(2km)

 スタートラインを通過。ちらりとTV塔の時計を見るとロスタイム3min30secほど。昨年は6minだったので2min30secも少ない。これは幸先がよい。まずは5kmの給水所までJOGで。心拍計を見ると160bpmとやや高心拍だが苦しさは感じられない。テレビ父さんのぬいぐるみのランナーと並走。昨年と比べると周りのペースとほぼ同じで走りやすい。また、間をぬって先を急ぐランナーも少ない。

2014北海道マラソン
9:19a.m 幌平橋付近(3km)

昨年はスタート後ランナーでごった返し最初の1kmはk7min30secが今回はk6min43sec。その上 三越前、すすきの、中島公園と比較的日陰も多く暑さも気にならない。日差しを感じるのは中島公園を過ぎ幌平橋 あたり。それでも下を流れる豊平川からの風が気持ちいい。

途中、尚志学園高等学校の生徒さん、平岸マーチングバンドの応援をいただく。まだまだ余裕で写真を撮りまくる。

こんな調子で5kmまでk6min30sec前後で進行。

2014北海道マラソン
9:28a.m.尚志学園高等学校正門付近(4km)

5kmの関門閉鎖時間9:55に対して9:37で貯金が18分。k6min40secのペースです。さて5.5kmの第一給水所。例によってランナーでごった返している。当初の予定通りスポーツドリンク&水を十分に補給を試みるもののスムースに給水を受け取ることができない。この5kmまではウォーミングアップなので意識してゆっくりと給水に努める。5~6kmまでのタイムは7min30secとブレーキ。しかし今回はスタート時のタイムロスも昨年よりも少ないし第1給水所までのペースもそこそこだったので焦りは全然ない。

2014北海道マラソン
平岸小学校マーチングバンドのみなさん(5km)

 ここでちょっとクエン酸を補給。新ウエストポーチからクエン酸1個口の放り込む。う~~んちょっと薬品くさい。それでも甘酸っぱいいい味が口の中に広がる。そういえば昨日の北海道マラソン講座で山西先生から

  • ~5km;ウォーミングアップ区間
  • ~10km;自分のペース
  • ~15km;快適ペース
  • ~20km;快適ペース+痛み
  • ~25km;快適ペース+痛み+疲れ
  • ~30km;快適ペース+痛み+疲れ
  • ~35km;真なるマラソン
  • ~Goal;自己マラソンの完成
2014北海道マラソン
9:43a.m.第1給水所付近

 という講義を受けたっけ。つまり5kmからは自分のペースを刻むことを意識。k6min40sec前後を確保しながら勝負の新川通に向かいます。10km以降新川通まで4か所の給水所があります。この暑さなので各給水所ごった返しています。当初の走りながらの給水を予定変更。ほかのランナーと接触しないよう確実に給水。そして首筋・大腿部へ水をかける。その為首に巻いていたタオルはもちろんランパンまでぐしょぐしょ状態。それでも昨年は15km~20km辺りでかなりの苦痛を感じていましたが、新琴似2条通りで折り返してきたトップ集団の一団にカメラを向ける余裕もあります。この時は私もk6min40secで快調です。多少の筋肉の痛みはあるもののむしろ心地よい。

結構水分補給をしたので少し塩分補給でもしておくか。

 ここでグレープフルーツ味の塩分チャージ。これは結構いける。調整ランの時には少しすっぱすぎるかと思っていましたが今日は程よいいい感じ。さて勝負の新川通です。左手に持っていたiPhoneはウエストポーチに収納。ここからは写真を撮っている余裕はない。ずっと続く往復13kmの直線。まずは20kmの給水・給食所を目指します。このあたりから気温は25℃を超え北海道マラソンらしくなってきます。昨年はこの新川通でスコールに助けられましたが今年はそんなことを期待できないほどの快晴。新川通には往復5か所の給水所がありますが、すべての給水所で補水。そのうち給水所の水がなくなってしまったりあっても紙コップがなくなったり素手に水を注いでもらい給水したり・・・。でも途中から紙コップを捨てず手に持って走る。やかんから紙コップに水を注いでもらって給水。水のなくなった給水所で氷を砕いて提供しているところが数か所。さっそく大きい塊をいただきタオルにくるんで首筋に巻く。おまけに水をかけてもらう。これの繰り返し。当然ロスタイムも多くなる。折り返しを過ぎると水の飲み過ぎか? はたまたスタート前のエネルギージェルを水で流し込んだ祟りか下腹部に不穏な感覚が・・・。嫌な感じはそれまでにあったものの当然のことながら設置トイレは長い列。我慢しながらも30km関門通過。制限時間3時間42分を3時間26分28秒。15分30秒の貯金。昨年より7min30sec早い。これからが本当のフルマラソンのスタートと意気込んだものの極度の疲れと尿意に我慢ができずコンビニに飛び込む。幸い4人ほどの待ち。ところがなかなか出てこない。一番目のランナーはあきらめて去っていく。2番目のランナーはたまらずドアをどんどんたたく。それでもまだ出てこない。ここにきて出てくるのは疲労感。下腿部の筋肉も硬直し始める。これはもうだめかもしれない。それまでは給水のロスタイムはあるもののk6min台のペースは守ってきた。一度止まってしまうと特にトイレなんかで長時間だと回復にどれだけ苦労するか。あれほどかっこよく?完走宣言していたのに情けない。そのうち長い長いトイレ男が出てきて(これがランナーじゃない・・)2番目のどんどんランナー入室。そしてやっとみねごんの番。用を済ませ落ち込んだみねごんがレース復帰です。ところが対向車線に収容バスが…。昨年は折り返し地点でお会いしましたよね。ということはトイレタイムがあっても昨年より早いペースだった?

これはまだチャンスがあるかもしれないと走り始める。また歩く。また走る。新川通の終盤32km付近で柄杓で水をかけてくれるボランティアの方が。ありがたい!!。「お願いします」に「この水は元気が出る水。あと10km1時間10分で完走できるよ」の励ましの言葉。昨年はこの付近に私設のボランティアの方に頂いた氷で生き返った記憶があります。今年は力水をいただいて感謝。と思ったものの10km1時間10分? やばいじゃん!! k7minで走らないといけないのこの状態で・・・。なんか自信ない。そういえば昨日の小野裕史氏のトークショー。完走をあきらめそうになったとき、応援してくれた人・ゴールで完走している自分をイメージすることで乗り切ってきた経験のお話を思い出す。とりあえず走ろう。でも途中の給水・ボランティアの放水すべてにおつきあい。k7minでなんか走れない。35km給水所では水もなくなっているので覚悟を決めてペースアップそして根性なしウォーキング。北大キャンパスにはいるとこんどは必死に40km関門を目指しペースアップ。k6min30secの走りです。平均心拍数も170bpmを超しています。やればできるじゃないかみねごん君。北大構内の40km関門閉鎖時間5分前通過。なんとか引っからなかった・・。また歩き。ん? そういえばもう一つ関門があったよな。あの道庁を抜ける関門です。ここまで来て最後で引っかかっては今までの努力は水の泡。また走り始めます。そして道庁に入る前。いまでも意味が分からないのですがコースのセンターラインに高めの台が設置してありそこに女性係員が立っています。そして大きな声で何か言っています。その合図に合わせて道路の右半分の車道にいた係員が道をあけました。思わずそちらのコースに行こうとしましたが前のランナーはみんな左の方に流れていきます。私も左の車道にいこうとしたところその女性係員が身を乗り出し私のゼッケンでしょうか確認。そしてまた大声で言葉を発したようです。ひょっとしてまさかの閉門時間ぎりぎり・・・・。後ろを振り返る余裕もなくみねごん最後の力を振り絞り道庁関門を無事通過。通過時間不明。ここを過ぎれば一安心。もう関門はありません。そしてまた歩く。

でも最後のゴールに向かう花道はすぐそこ。また走りだす。

 

大通に入り最後の直線。もうすぐで楽になる・・。そしてやっとこさゴール!!

 

Gross Time 5:01:51 (Net Time 4:58:21)

 当初の目標5時間切りは及ばず。

かつ昨年の記録より1min遅い記録。

その上Net Timeでは3min以上遅い。

昨年は歩かず完走だったのが

今回は歩いて完走。

千歳JALと似たような展開に終わってしまいました。

 

まあそれでも完走したということで一応合格点か。

 

 

「2014北海道マラソンその後」につづく

当日のラップタイムはこちらです。