第34回千歳JAL国際マラソン      2014/6/1

フルマラソンは甘くなかった

 

月間走行距離は正直だった

 

今大会で認識を新たにしました

千歳JAL国際マラソン2014サモンくん
start付近で愛嬌をふりまくゆるきゃらサモンくん
千歳JAL国際マラソンコースマップと高低図
コースマップと高低図

抜けるような青空。この時期北海道がこんなに気温が上がるのは珍しい。

千歳の最高気温は25℃。それでも北海道らしく時折涼しい風がやさしく顔を撫でていく。

  

さて今大会のテーマです。

・4月の後半に風邪をひき長期にわたり練習ランができなかったものの、5/11仙台国際ハーフマラソン衝動的に出走。その後遺症もあり練習再開は5/19から。5月の走行距離も100kmに満たないことがどれほどの影響があるものなのか?

それと、

・北海道マラソンと違い閉門時間も6時間と比較的余裕のあるので、前半30kmまで7min/kmで抑えていくと後半どんな走りになるのか?ペースアップ可能なのかそれともダウンするのか?

 

この2点を確認することが今回の大きなテーマとなります。 

JR千歳駅
当日の千歳駅

大会当日、札幌の自宅から千歳まで車で行こうかJRにしようか直前まで迷っていましたが結局JR。駐車場探しで時間をとり、やきもきするよりはJRの方がよいと判断しました。千歳駅から連絡バスが出ています。前日すでに受付終了していますのでスポーツセンターに移動しラン友との集合場所に向かいます。

千歳市スポーツセンター
集合場所の千歳市スポーツセンターです

大会会場の千歳市スポーツセンターです。ここでラン友との集合約束場所ですが私は初めてお会いする方ばかりです。最近のSNSではそれまで全く知り合うことがなかった人たちと縁ができ実生活の中でもお付き合いができることは素晴らしいことです。

千歳市スポーツセンター
会場付近の様子

スポーツセンターの周辺はいろいろなイベントが。雪だるまもありました。しかし今大会ではイベント会場には足は向かわず、もっぱらラン友との会話を楽しみました。

サモンくん
start付近にいたサモンくん

さて、時間も迫ってきました。ちょっと早めにスタート地点へ移動です。スタート付近にはご当地ゆるキャラサモンくんが。私は初めて見ました。サモンくんの足にまとわりついている男の子がそれ以上にかわいかった。

私のスタート位置は4~6時間目標ランナーの最前列。いよいよスタートです。緊張します。そういえばトイレに行きたい気持ちもします。大会の時は多少の尿意は走り始めると忘れてしまうことが多いので大丈夫!!たぶん・・・。

そこで頭を切り替えてキロ7分を改めて意識します。いままでのGarmin210が相棒でしたが、今回からGPS信号キャッチが抜群に早く、かつ明るい日差しの中でも文字の確認が格段に良くなった220です。今回は号砲と同時にスイッチオン。ロスタイムは意外に少なく1:13.最初の1kmは6分50秒くらいか。まずまずの入り。

Garmin Forerunner210
Garmin Forerunner210

リストバンドは切れ、GPSのキャッチに手間取りおまけに足跡もふらつくようになってきたのでお役御免にしました。

Garmin Forerunner220
Garmin Forerunner220

210からは格段に進歩。何よりも文字の見易さ。昼間でもタイムとペースの確認が容易になった。リストバンドも交換可能。


下見では確認できなかった林道へ
下見では確認できなかった林道へ

今大会は初出場のためコースがよくわからないので1週間ほど前に奥さんと一緒に下見に来ています。ちなみに今回奥さんは初ハーフです。スタート後2kmくらいのところから林道に入るのですが下見の時点では入ることができませんでした。このあたりから左手に曲がり林道に入ります。高低図でも確認できるのですが22kmくらいまで登りが続くことは事前に分かっていました。しかし実際に走ってみるとアップダウンをしながら登って行くのです。

スタートから3km過ぎたあたり
スタートから3km過ぎたあたり

キロ7分を保つということは体へのダメージにばらつきが出るということでもあります。特に下りは要注意です。調子に乗って飛ばすと後から後悔することになるかもです。それと林道のため砂利道です。事前に押し固められているとはいえ部分的には走りにくいところがあります。私のように足がよく上がっていないランナーは注意が必要かもしれません。

真町泉沢大通
真町泉沢大通付近4km地点

4km付近で左手に車が走る道路が目に入ります。応援の方も声をかけていただきました。このあたりは平坦なせいかキロ6分40秒くらいの予定より少し早いペースです。

第1給水所5km地点
第1給水所5km地点

しばらく行くと1回目の給水所です。この時点ではまだまだ余裕で水も口に含む程度。いつもの練習ランでは16kmくらいまでは給水なしで走っていました。林道はランナーで細かい砂埃が上がるので呼吸が不快となります。今回の大会ではちょっと気になる点として4月末にひいた風邪の後遺症。咳がしばらくの間止まらず最近やっとよくなってきたのですがこの砂埃がちょっと気になります。とにかく給水で口だけはゆすぐことに。

第2給水所
第2給水所10km手前

私の場合呼吸が楽になるのは大体7km付近から。前回の風邪の影響があるかどうかはこの呼吸の状態も気になるところでしたがいつも通り7km付近で通常のゆっくりした呼吸になる。調子は悪くない。第1給水所から4kmと若干短めということもあってか第2給水所では比較的ダメージも少ない。

第3給水所15km付近
第3給水所15km付近

第3給水所。15km付近。第2給水所から少し距離が長めなことと最近走り込みが少ないせいかダメージを感じる。しっかり給水するために歩きながら確実な給水を心がける。と言うよりも本音はちょっと休みたい気分。スポーツドリンク・水・バナナしっかり取る。トイレもちょっと気になるものの列を作っているのと今まで順調にキロ7分を維持しているのでしなくてもいいやと先を急ぐ。

20km手前
20km手前

日差しが強いためなるべく日陰を選んで走行。19km頃からから登りがきつくなってくる。ペースもキロ7分を超えてくる。とにかく30kmまではがまんがまん。それにしても中間点はまだか?そんなことを考えながら中間点通過。

仙台国際ハーフマラソンではゴールちょっと前から筋肉が悲鳴を上げつりそうになったことを思い出す。しばらくすると両足首の筋肉がぴくついてくるのに気が付く。あの時とおんなじ。こんなところで足がつったら目も当てられない。

折り返し地点
22.6kmの折り返し地点はもうすぐ

折り返し地点が見えてきた。先を行くランナーと面と向かうのはホッとする。それよりなにより折り返してからの後ろを走るランナーと面と向かうのはそれ以上にホッとする。ここまで来ると登りのピーク。これからは下っていくはず。

第5給水所
第5給水所

折り返してしばらくすると第5給水所です。ここでも水・スポーツドリンク・バナナゆっくり食す。完全に脚も止まってきた。まだ行列の仮設トイレを横目で見ながら先を急ぎます。標高が一番高いせいか比較的涼しい風が気持ちいい。しかしそのペースは完全にキロ7分をオーバー。このあたりからフルマラソンの本当の苦しみが・・。中間点でぴくついていた筋肉だけではなく足底の腱、ふくらはぎ、大腿部が反乱を起こしそうな気配が。

27km付近
27km付近

昨日は自分のホームページ(みねごんの部屋)制作でお世話になっているjimdoのイベントがあり今日のマラソンの完走宣言をしてしまいました。そのためあんまり無様な報告だけはしたくない。名刺交換をした方とfacebookの友達にもなりました。その方々から暖かい応援メッセージもたくさんいただきました。そんなことを思い出しもう一度気持ちを奮い立たせます。

30km手前付近
30km手前付近

30kmちょっと手前です。歩いている人も大勢います。さっきまで恰好のいいことを言ってましたが、この辺でちょっと休んでも・・・なんて弱気なみねごんが現れてきます。それでもなんとか30kmを通過。時間は3時間32分41秒。当初の予定では3時間30分(キロ7分)が目標でしたが3分弱オーバーです。それでもロスタイム1分13秒あるのでまあまあ想定範囲内。これからが勝負!!

とはいったものの足が動きません。30kmで給水所があると思っていたのにない!!どこまでいったら給水所? だんだん心が追い込まれてきます。そして32km付近で心がぽっきん。

34km付近
34km付近 16号線を横断の通航制限中

とぼとぼ歩くものの今度は急に痙攣が始まる。ひくついていた筋肉への血流がとぼとぼ歩きのため低下したためか? あわてて走る。多少良くなる。でもいつ本格的な痙攣が来るのかわからない。しばらく行くと仮設トイレが。行列がない!!。倒れこむようにして用を足す。近くの給水・給食飲み放題に食べ放題。胃袋はぽちゃんぽちゃん状態。もうだめだ。近くには収容車がないか見回すがここは山道。そんなものがあるはずがない。かといって10kmもの距離を歩いてゴールなんて到底無理。ところがすぐ目の前に16号線が。ここは先日下見をしたとき車で通ったところ。多少でも知っている道で安心する。やはり下見は重要。気を取り直して前進。ちょうど横断制限中で少し休める。ここから16号線脇の自転車道を進んでいきます。歩いたり走ったり半べそ状態です。

36km付近
36km付近

16号線から外れさけ・ますセンター方面へ。ここは急な下り坂。あまり無理をすると筋肉がつりそうなのでおそるおそる走ります。森と川と自転車道は最高のランニング環境。でもそんなことを楽しんでいる余裕はありません。このコースは北海道の自然を感じるにはいいコースかもしれませんが、私の場合周りの景色を楽しむ余裕は全くなし。とにかく次の給水所へ。

第7給水所近く
第7給水所近く

そして第7給水所。この時点で4時間28分経過しています。もう5時間切りは無理? ここでは冷水シャワーを浴びる。水・スポーツドリンクをたっぷりとる。バナナなどの固形物はもういらない。

ん!氷があるではないか。とわしづかみするも氷砂糖。何食わぬ顔で1粒頂戴しお口の中に。これがなかなかいい。塩飴、ブドウ糖、梅味飴など食したことはあるもののランニング中の氷砂糖ははじめて。嫌みがなくていいぞ。今度からこれにしようっと。

第7給水所
第7給水所

ここまで来ると結構くつろいでいるランナーも多い。初めて振り返ってのワンショットです。

あと7km。いつもの練習コース町内周回コースを2周足らずの距離。もう覚悟を決めました。走り続けてゴールを目指します。キロ8分くらいのペースにダウンも歩くよりまし。最後の16号線横断もタイミングよく(?)待ち時間なしで通過。

第8給水所
第8給水所

40kmの最後の給水所です。ここまでくれば飲みたいだけの水を飲む。そして住宅街・ジンギスカンパーティーの応援団の声援を受けゴールを目指します。

42kmを通過。すぐ向こうを右折するとスポーツセンターのFinishです。40km過ぎからは多少元気が出てキロ7分10秒ほどで走行。

動画はその時のFinishの様子です。

Finishのタイムは確認せず(そんな余裕もなく)とりあえずゴール。

 

速報値ですが

Gross Time:5時間17分36秒

Net Time :5時間16分24秒

 

タイムの良し悪しは別にしてみねごん完走しましたよ。

※地図上にカーソルを置いてクリックするとルートラボのウエブサイトに移動します。

戻るにはブラウザの←(戻る)ボタンをお使いください。

 

ルートラボの地図では距離・標高・所要時間等が参照できます。

ルート上の吹き出しにはコメントを挿入しております。

※第34回千歳JAL国際マラソンを走って

無事完走を果たしたものの成果と問題点も明らかになった大会でした。

今大会のテーマは2つ

 

1)100km満たない直近月間走行距離でどこまで走れるか

2)30kmまで7min/kmで走行した時30km以降の走りは?

 

1)100km満たない直近の月間走行距離でどこまで走れるか

今年のトレーニングは年初から順調でした。

1月104km

2月148km

3月218km

と200kmを越し、

4月24日までに150kmと順調でしたが、その後風邪をひいて結局5月11日の仙台国際ハーフマラソンまで走れず。無理を押して仙台ハーフを走ったものの結局5月19日まで練習ラン再開できず100kmに満たずに本番フル。やはり中間点以降に筋肉不足によるスタミナ切れをおこしてしまいました。ハーフまでは何とかごまかしは利くもののフルはごまかせない。今回の大会は痛切に思い知らされました。やはり走行距離は正直だった。

 

2)30kmまで7min/kmで走行した時30km以降の走りは?

このテーマについては正直どう理解していいのかわかりません。

とりあえず30kmまでのキロ7分はほぼ達成したものの今回はその後は大失速。ただ、22km付近まではかなりの登りだったこと。それもアップダウンの激しいコースだったこと。おまけに気温も高かった(その後の新聞報道によると最高気温25.4℃だったそうです) これらの環境の中で客観的なキロ7分を維持することが本当に意味があるのか疑問に思っています。ハーフの場合の作戦は苦しくなくそれなりのペース(私の場合はキロ6分30~40秒くらい)で自然な走りに勤めたときが好記録を生んでいました。これをそのままフルに適用するには無理があるのかもしれませんが一番効率のいい走りは意外と心のままに走るのがいいのかもしれない。ただ、フルの場合は走りきるだけの基礎体力・筋力が必要です。今私のフル完走は今回を含め3回です。まだまだフルの成功体験が少ないので十分走り切ったと自覚できる成功体験の積み重ねが必要なのかもしれません。今後は基礎体力のアップ、体幹を中心とした筋力強化と走り込みを怪我をしないよう慎重に積み重ねていくことを心がけていくつもりです。

 

おまけ

ところで大会終了後の帰宅途中で奥さんと最寄駅近くの居酒屋で反省会をしました。そのあたりから昨年の洞爺湖マラソン後と同じような悪寒が。陽も落ち気温も下がったこともあるかもしれませんがちょうど同じ震えです。帰宅後布団に入ると今度は体中の筋肉が燃え始めました。体中の筋肉が炎症しているようで熱にうなされる一夜。それでも昨年の洞爺湖マラソンと同じように健康的な筋肉痛が残る朝を迎えることができました。

 

おわり

 

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