第45回オホーツクマラソン大会

2017/9/17

 

この大会は道東の標津町で行われる800人規模のマラソン大会です。

 

 参加費ハーフ¥3,500、10km¥3,000でなんと完走賞は共に新巻鮭1匹いただけるというコスパ抜群の大会。

昨年はこの近くの別海町パイロットマラソン(フル)を完走し新巻鮭1匹をゲットしましたがそれよりもラクしていただける。

長嶺家は奥さんと一緒にハーフを走り2匹確保の目論見です。  

 

 

 ただし札幌から400km離れているので移動が大変。

私は大会前日、休み休みの移動の為車で8時間かかりました。

 当初この大会は完走賞狙いでしたが実は1月ほど前トラブルが…。

4km試走後のワラーチ1号
4km試走後のワラーチ1号

 

たまたま参加したマラニックでワラーチで走っているランナーを発見。新しもの好きのみねごん、ワラーチに興味を持つ。風通しがよく実に気持ちがよさそう。もともと私の足は左右の足の大きさが違う上に幅広。そして足の甲が高いためどんなランシューを試してみてもフィット感が今ひとつ。しかしこのワラーチは左右それぞれ自分の足型に合わせてのオーダーメイド。

ネットで作り方を研究し、アマゾンで材料を購入。そして自作ワラーチ1号がこれ。なんとも心もとないマイワラーチだが、ランシューに比べれば軽いし、足さばきが楽。調子に乗って4kmを6min/kmを切るペースで試走。ただ、昨年からの母指球着地走法に走り方を変えたこともありふくらはぎには特にストレスがかかるようだ。ワラーチ試走後に通常シューズで18km走ったがやはりふくらはぎが異様に硬くなる。何かいつもの感じと違う。ただその日は特に気にもせずランニングを終了。

 5日後20km走る。走り始めにやはりふくらはぎが硬くなる。走り続けていると多少回復するものの嫌な予感がする。

 2日後私のホームグラウンド野幌森林公園1周20kmを走ろうと入園するもアップダウンのある不整地のせいか7kmくらいでふくらはぎがかたまりとうとう走れなくなってしまった。途中からショートカットで歩きながらのご帰還。

この時点でこれは私のランニング人生を左右するかもしれない異常事態ではないかと直感。

 

得意のネットで検索してみる。

シンスプリントやら肉離れやらこむらがえりなどいろいろなことが考えられるがとにかく痛みがなくなるまで休むことが必要らしい。復帰を急いでトレーニングを続けると同じ症状が長期化したり、悪化することがあるとのこと。

 

私のランニング人生のモットーは「細く長く」。

 

 ランニング人生を短くしたくないのであればここは自重の時期かもしれない。

そのためバイク(とは言いながらママチャリですが)、水泳、ストレッチ、筋トレなどのトレーニングを中心にして走ることはちょっとお預けに。

そしてオホーツクマラソン大会はふくらはぎ最終チェックの大会の位置づけとし、下半期最大の目標大会 東北・みやぎ復興マラソン(フル)のスタートラインにつけるかどうか最終判断の大会とすることとしました。

 

決して新巻鮭に目をくらませてはいけない!! (^_^;)

 

ホテルマルエー温泉本館
ホテルマルエー温泉本館

【大会前日】

 自宅を午前9時頃出発し午後5時ころ標津町総合体育館着。

 受付近くにはほとんど人影はなく受付を済ませたランナー1名に遭遇したのみ。そのほかに係員が2名。受付終了後は車で20分くらいの宿泊先 中標津のホテルマルエー温泉本館へ。このホテルは昨年の別海町パイロットマラソンでもお世話になったホテルです。

今回は合宿中なのでしょうかたくさんの大学生に会いました。

日本体育大学集団行動のみなさんです。

ここの食事は朝・夕ともバイキング形式ですが、「人手が足りないので勝手にとって食べて」といった感じのおおらかな食堂です。食事は洋食・和食でおいしいです。

でも長嶺家は前夜祭のラン友の集まりで残念ながら朝食のみ戴きました。

【大会当日】

気温16.1℃ 晴れ 

風も穏やかな絶好なコンディション。

9:00より標津町総合体育館内で開会式を済ませた後みなさんぞろぞろとスタート地点に移動します。スタート地点ではナナカマドの実が赤く色づいています。

今日の戦略について再確認。

奥さんのこの大会の目的は来月の東北・みやぎ復興マラソンの初フルに先立ってフルの完走ペースを刻むことです。今までのハーフでは気持ちよく自由に走っていたのでペースが速くフルでは最後まで持たない恐れがあるからです。7min/kmのペースであればフル5時間前後でゴールできるはず。今回はこのペースでいかに走り続けるかが目標です。

一方私はふくらはぎ不調の為3週間以上のブランク。復調しているのかどうかを確認することが目的なので無理をせずにやはり7min/kmをめどにということで並走することとしました。

特に走り方には気を付けることに。いつもは足先でちょこちょこ走りなのですが、今回はなるべく股関節から足を動かすイメージで走るようにしました。ちょこちょこ走りでフォアフットだとふくらはぎに負荷がかかるのではないかと心配したからです。

完走賞の受け取り場所を確認
完走賞の受け取り場所を確認

9:50

ハーフ、10kmスタートです。

号砲とともに西に向かい総合体育館を逆コの字に回り東に向かって走ります。

私の心配事はふくらはぎの硬直。そのため効果があるかどうかわからないが圧着タイツを着用。上半身はアンダーにTシャツ。少し着すぎかなとも思いましたが体を冷やすよりも筋肉の為にはいいかなと。

 

 

 

大会本部からスタート地点へ皆さん移動です。
大会本部からスタート地点へ皆さん移動です。

スタートから1kmでgarmin君、ペースを報告。6min16sec/km。やはりオーバーペース。奥さんに注意。いつものことながらスタートから2~3kmはオーバーペースになりやすい。

ペースが定まるのは3km以降か。

2kmで標津川を渡り郊外へ。

この辺から周りの景色も道東の広々とした緑が広がります。

 3kmでは6min41sec/kmとまずまずのペースに落ち着いてきた。

スタート地点に集合
スタート地点に集合

北海道内の景色は場所によっていろいろ変化しますが道東の景色も道央とはまた違う趣があります。広々としたうねりのある緑の草原の中を一本の道。道端には背の低い木々。コースは直線が多いがうねりがあるため適度なアップダウン。しかし西に延びるコースは折り返し地点に向かってやや上りとなっている。

garmin君の報告によるとで最大標高差51m、平均斜度の上り2.7%。

スタート9分後 サッカーボール君の後塵を拝す
スタート9分後 サッカーボール君の後塵を拝す

別海町パイロットマラソンのコースと非常によく似た印象だ。ちなみに別海パイロットマラソンは最大標高差77m、平均斜度2.8%でした。

さて第一給水ポイント5km地点。

ここは10kmの折り返し地点となっているので見知ったラン友とすれ違う。もう1/4走ったと思うと意外と距離が短いと感じる。

しばらく走っていなかったので体に疲れが残っていないから?。

 しかし心拍計に目を移すと150bpmを超している。

いつも大会では心拍数が上昇するがそれにしてもこれは少し高めだ。

昨年の別海町パイロットマラソンでは平均心拍数142bpmだった。

これも最近走っていいなかったからか。

2羽の丹頂鶴がさりげなくエサを探しています
2羽の丹頂鶴がさりげなくエサを探しています

ところで5km給水。いつもは歩きながら確実に補水するも今回は混雑していないので走りながら給水カップをゲット。

ふくらはぎのことを考えると当然スポドリ。ミネラル分は必須だ。

奥さんも順調だ。一緒についてくる。

 

周りの景色に目をやると草原の遠くのほうで丹頂鶴がさりげなく餌をついばんでいる。こんな景色は道央では見かけない。

 

6km地点から3kmのほぼ直線道路だ。ず~~~とランナーが続いている。まっすぐといってもダウンの先は視界から消えその先からまたランナーの姿が現れている。この3kmの区間は全体としては上りだがアップダウンしているので目視では気が付かない。

しかしペースは6min50sec/km前後と落ちてきている。体は正直だ。この坂を登りきり左に曲がりやや下りとなる。続々と折り返したランナーとすれ違う。坂を下りきり右折すると折り返し地点に向かう最終直線。

ここではたくさんのラン友とすれ違う。

根室のKMさん、札幌からのKY1家3名(鮭3匹ゲット?)

同じく札幌からのNKさん、そのほか前夜祭でご一緒した一二楽走のみなさん。

折り返し地点で第2回目の給水。

前回と同じく脚を停めずにスポドリ給水。順調に長嶺一家ここまで来ました。

心配していたふくらはぎに不穏な様子はない。

これからはやや下り傾向なのでこのリズムで刻んでいけば完走できるはず。

 

新巻鮭2匹が私の頭の中で泳ぎだす。

いかんいかん雑念に注意!!

 

 

 

しかし最高標高地点(12km地点)からは3kmの下りの為かペースが6min30sec/km前後まで若干のアップ。一方心拍数はようやく140bpm台まで落ち着いてきた。

最後の10km折返し給水ポイントも足を停めずに給水。

ゴール2km前あたりで標津川が目に入る。ここを超えれば標津町の街中だ。ゴールが近くなると無意識のうちにペースが速くなる。6min15sec/km前後で進んでいるようだ。心拍数も150bpmを超している。しかし苦しさは感じない。

別海町パイロットマラソンの時は会場の先まで行って回り込むようにゴールだったがこの大会は手前を右に曲がりゴールに向かう。気分的にこのほうが楽だ。相変わらず右ふくらはぎに不穏な様子はない。

そしてスタート地点を通過し左折すると総合体育館正面のゴール。

 

奥さんと手をつなぎ万歳ゴールです。

記録は奥さんと同タイム

 

2時間19分08秒

  

こうしてオホーツクマラソン無事完走し、お土産の完走賞新巻鮭2匹ゲットできたのでした。

 

それにしてもフルの設定イーブンペース7min/kmよりはやいペース(6min35sec/km)

でした。苦しくはなかったのですがこのままあと21km走るとなるとペースは極端に落ちてしまう恐れがあります。

 

さて2週間後2人そろって無事スタートラインにつき完走できるのでしょうか?

 

「東北・みやぎ復興マラソン2017」に続く