第37回千歳JAL国際マラソン

2017/6/4

3年前のこの大会

 2014年4月の伊達ハーフ出走後体調を崩しなかなか抜けない風邪。それにもかかわらず5月には仙台国際ハーフマラソンを無理して出走。その後もなかなか体調回復せず大会前月は100kmも満たない走行距離のままで大会へ。なんとか30km付近までは走り続けたもののその後心の糸がプッツン。回収車を探しながら歩いたり走ったりしても見つからずそのままゴール。

結局5時間16分24秒(net time)という初フルマラソン以来のワースト記録。走り込みの大切さを改めて感じた大会。それ以来いつかはこの大会のリベンジを誓ったのでした。

 

今大会に向けて

 今年の千歳JAL国際マラソンはフル10レース目となる大会。

昨年の10月には別海町パイロットマラソンでPB(4:43:51)とまずまずの成績。3年前の記録更新はほぼ間違いはないとは思うもののフルマラソンは侮ってはいけない。きちんと準備をしていないととんでもないしっぺ返しを食らうこともある。前回の反省に立って走り込みはきっちりしておかなくては。大会前3か月間の総走行距離は2014年は3月は218kmと頑張ったもののその後は体調不良で走りきれず。それに比べて今年は順調に体も仕上がってきてそこそこ自信のついた事前調整でした。

 

大会前の2017年vs2014年走行距離比較表 

  2017年 2014年
3月

162km

218km
4月 175km 151km
5月 202km 100km
741km 721km

 ところが大会10日前頃からのどの調子が今一つ。ヒリヒリとした痛みを感じるようになる。こんなことは以前にもありました。ナーバスになっているからかもしれない。

しかしそのうち頭も痛くなってきた。気のせいだろうか?

ネットで検索するとのどの痛みくらいであれば少し走ると治ってしまうこともあるらしい。6日前5km 5日前5kmと距離は短く走ってみるがよくもならず悪くもならず。悪化するようであればDNSも考えたが、大会2日前ころには頭の痛みはなくなったので大会参加を決断する。

アイテムについて

 今回のシューズはいつも野幌森林公園の遊歩道を走る際に使用しているアシックス GT-1000 3-SW。この型のシューズは2足ありもう一足はシューズ専門店athlete-clubのオーダーメイドインソールが入っている。オーダーメイドインソールは比較的薄いがオリジナルのインソールは厚めなのでクッション性が高い。今回の山道ではオリジナルインソール入りの通常GT-1000 3-SWに。

Garmin ForeAthlete 630J
Garmin ForeAthlete 630J

もう一つの重要なアイテム。GPS時計。

5月の大会日刊スポーツ豊平川マラソンまではGarmin ForeRunner 220を使っていました。ちょうど2014年の千歳JAL国際マラソンで使用するために購入したものです。220の前まで使用していた同210はリストバンドは切れおまけにGPS信号キャッチもできなくなり惨憺たる状態でした。しかしその後購入の220も最近バッテリーのヘタリが目に余る。満充電でハーフを走ると残35%。これではフルは持ちそうにもない。5時間ぎりぎりランナーとしてはせっかくフルを走ったのにデーターが飛んでは泣くに泣けない。そこでGarmin Foreathlete 630J(ハートレートセンサーHRM-Run付)を購入。接地時間、接地バランス、上下動比、乳酸閾値などいろいろな値が測定できるがなによりのメリットは16時間は駆動すること。これなら安心。

 

今回はこのアイテムの使い初めです。

大会当日

 2014年の大会は晴れで気温25℃。

今回の天候はいいとは決して言えない。

気温10℃。雨が降ったりやんだり。コースは主に林道なので路面状況が不安だ。

当初自宅からの移動はJRでの移動を考えていました。出走前に駐車場探しに気を遣うのを避けたかったからです。ところがいろいろ調べてみると比較的遠くの駐車場では結構空きがあるらしい。1時間弱をかけて奥さんと二人でキリンビール工場の駐車場に止めることにする。8時前ではまだ十分の空きがある状態でここから15分おきにバスが出ている。タイミングよくすぐに乗車。ちなみに今回奥さんはハーフ出走です。

 

会場の青葉公園に着くとすぐに大会本部のある千歳市スポーツセンターへ。この雨の状況ではなるべく雨に当たらない屋内にベースキャンプのスペース確保することが必要です。案の定すでに屋内体育館内は満杯状態。それでもなんとか2階への階段の一角にスペース確保。

受付は前日済ませているので周りを偵察してみる。スポーツセンターとなりの公民館2Fもベースキャンプとして穴場なようです。とにかくこんな悪天候では屋内ベースキャンプをとりあえず確保することが大事です。

 

さて、そうこうしているうちに奥さん出走予定のハーフの時間9:30が迫ってきます。

スタート地点でビデオ撮影の為移動です。

今回はハーフ、3kmのスタートを撮影する。

9:30 ハーフマラソンスタート

9:50 3kmスタート

その後10:00

3kmファミリースタート

 

そしてフルは10:20スタートです。

 

早い時間からスタート地点をうろうろしていたせいか想定時間4時間~6時間クラスでも前の方に位置取り。2014年大会ではスタート時にはすでに下腹部に違和感がありましたが今回はずっとスタート地点にいたので比較的空きのあるトイレを利用することができたためか違和感なし。のどの痛みも気にならないし走り込みもそれなりにこなしたこともあり昨年の別海町パイロットマラソンスタート時と同じように心穏やか状態です。

そして号砲。

新GPS時計のスタートボタンをピッ。相変わらずのろのろスタートでスタートラインを越した時点でラップボタンをピッ。ロスタイムは1min17secほどか。

まずは3kmまでウォーミングアップ。相変わらず雨がそぼ降っているが路面はさほどあれていない。時々水たまりがあるが皆さん避けて走っています。この程度の荒れ具合は野幌森林公園の遊歩道ランからみれば天国だ。3kmまでのラップを見るとK7分台の中ほど。決して早くはないがまだまだスタートしたばかり。焦らない焦らない。

第1給水地点(5km)

 スポーツドリンクを歩きながら摂取。このあたりからリズムが出てくる。練習時のペース走の6min/km台に落ち着いてきた。

 

第2給水地点(10km)

 相変わらず順調。ここでもスポーツドリンク歩きながら摂取。気温が低いせいかダメージは少ない。この10km地点からハーフとフルの道が分かれる。奥さんは右手の道を50分ほど前に通過したはず。私は左手のフル折り返し地点に進む。ここからの上り坂をどう上るかが勝負だ。しかし極端な上りではない。あとから聞いた話ではこのあたりでクマが出没したらしい。

 

第3給水地点(15km)

 少しばかり両足の付け根側部の筋肉が張ってきたようだ。気温の低いことも影響があるのかもしれないが筋肉全体が硬くなっている気がする。しかし呼吸苦しくはない。ここでも十分スポーツドリンクと水で給水。

18km付近からちょっと上りの角度が大きいような。前回はこのあたりから苦しんだ気がする。でも32km付近までは頑張ったが・・・。

 

もう少しで20kmの給水地点となるはず。

ちょっと歩こう・・・。根性なしのみねごん。ところがここから走ることができなくなってずるずる歩いたり走ったり。前回大会より早い時点で歩きが入ってしまった。

前回大会は歩き始めると脚が攣ってしまうので泣きながら走り歩き走りでしたが、今回は幸か不幸か脚が攣ることはあません。ただ、筋肉が動かない、動かしたくない。

今回の千歳JAL国際マラソン早くもここで終わりました。

 

20km以降はマラニック状態でした。

これやっぱり根性不足?

 

リベンジ大会だったはずが見事に返り討ち。

 Gross :5時間25分

Net     :5時間23分41秒

 

 一方 Garmin Foreathlete 630Jはきっちり仕事をしましたよ。

 

ところで今回のふがいない結果の原因は?

 自分自身の走力が落ちてきたのか、風邪をひいていたのか、それとも気温が低かったせいか、まさかお歳のせい?。

ただいえることはこのコースは前半の上りが曲者だといこと。

今の自分にはスタートから折り返し地点までの上り坂を登りきるだけの力がないということは確かなようだ。

 

じゃあどうする?

 

そんな時自分のことを言われているようなこんな本を見つけました。

今年は冬の間の雪道も走っていましたがゆっくり長く走るLSDのみでした。LSDが決して悪いトレーニンではないのでしょうがこの本はそれだけではなく自分に負荷をかけることも必要だとの内容です。

ところが今まで何回かビルドアップ走やら短距離ダッシュやらインターバル走をしたことはありますが数日後、膝やら筋肉が不調になることがよくあります。特に膝に関しては走り始める前から関節腔に水が溜まるなど治療が必要な状態だったせいか負荷をかけすぎるとすぐに影響がでてきます。

大会出走後は体も軽く動きがよくなるせいかお調子者のみねごん無理をしてよくけがやら風邪やらをひくことが多いのです。

もともと私のランニングの目的は健康の為であり細く長いランニング人生を送ることが第一優先。

とはいえフルマラソンを歩いてしまいマラニック状態での完走は達成感が得られないことも事実です。この辺の兼ね合いが悩ましいところ。

 

「2017年の目標」で「走り方も足先でちょこちょこ走るよく言えば省エネ走法、悪く言うと脚がついて行っていない小さな走りです。股関節から大きく足をスイングするとペースは上がるもののハーフまでしか続かない。今年はこれを何とか克服して4時間30分を切ることを目標にしたいと思っています。」なんて威勢のいいことを宣言した手前これから少し大きいフォームで走るトレーニングは続けていきたいと思っています。

今年のフルの大会は東北・みやぎ復興マラソン。

10月に向けて課題を克服していきます。

 

2017年6月14日 記

第37回千歳JAL国際マラソンのレポートはこちらです。

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