第2回岩見沢トレイルラン

2017/7/23

スタート&ゴール会場 野外音楽堂「キタオン」

 

参加賞のプラティパス。

もちろんお一人様一個です。

 

昨年の第1回目は出走していませんが、

参加賞はクマ鈴だったそうです

 2014年の北海道マラソン教室だっただろうか? 

群馬大学名誉教授 山西哲郎先生に

「あるコーチに私の走り方は足がついていっていないと指摘されました。どうしたらいいでしょうか?」との質問に

「起伏のある不整地、クロスカントリー走をしてみては?」とのアドバイス。

そこで近くの野幌森林公園の遊歩道を走り始めたのが2年前。

走りながら考えました。これってトレイルラン?

自分の勝手なイメージでトレイルランというのは山道を走るものと考えていました。

野幌森林公園は山ではなく丘陵地。

トレイルランは山道を走るものだとするとこれはトレイルランではない。

そんなことを考えているとき私の生息地からそう遠くはない岩見沢で第2回岩見沢トレイルランが開催されることを知る。初心者向けということもあり早速奥さんと一緒にエントリー。

本物のトレイルランとはどんなん? 興味津々の大会です。

ちなみに奥さんは10km、みねごんは15kmにエントリーです。

 

 

当日

8:00 a.m.前、車で自宅出発

8:30 a.m.  会場駐車場着

 

スケジュールは以下の通り

受 付:8:00~9:30

開会式:9:30~9:45

10kmスタート:10:00

15kmスタート:10:20

 

広大な駐車場に車を停めてシート持参で野外音楽堂「キタオン」に移動。

到着時は雲に太陽が覆われていましたが、時折日差しが出ると夏の暑さを実感。

 

10時の気温:24℃ 

    湿度:78% 

            風ほぼなし。

 最高は28℃くらいまで上昇。

 

ベースキャンプを木陰にしようかそれとも会場を見渡せる芝生にしようか迷ったが結局芝生に確保。2日ほど前に下見に来ていたのでスムースに受付も済ませる。

参加者一覧を見てみるとみねごん一家以外にも野幌森林公園を走る会メンバー4名の女性ランナーが参加するようだ。

 

今回のいでたち

 何せ初めてのトレイルランなのでそれらしき装備は野幌森林公園を走るときのバックパックくらいか。いつもはこのバックパックにスマホ、500mLのペットボトル(水)、カットバン、蜂などに刺されたときに使用するインセクトポイズンリムーバー、ウエットティッシュ、ポケットティッシュ、虫除け用ハッカ油、非常用笛、テーピング用テープなどを入れておきますが、今回はスマホ、500mLペットボトル(水)と極力絞り込む。

また山道ではなるべく肌を出さないように黒の長タイツを着用。

上の長袖インナーは少し暑すぎるのでTシャツのみ。

シューズはいつも森林公園内で使用する通常のランニングシューズ(GT-1000 3-SW)。

15kmコースの高低表(累積標高350m)

さて今回の戦略

 正直なところさっぱり見当がつかない。下見をしたといっても会場から緑の山を見上げただけ。本来であればコースを走ってみるといいのだが「クマ出没注意」の看板を見るとビビってしまう。大会でも参加者はクマ鈴着用が義務付けられている。平地の15kmでもそれなりのダメージなので山道の15kmだと平地の3割~5割増しを覚悟しなければならない。

ただこの大会は私にとってタイムやら順位を競うというより森林浴ランをたのしみ野幌森林公園の遊歩道ランとどんな違いがあるのかを確かめる目的なのでそれほど気張らなくてもいい。

10:00a.m 10kmスタート

男子83名、女子26名 計 109名出発。

奥さんも最後尾から余裕のスタート。

 

10:20a.m 15kmスタート。

男子138名、女子28名 計 166名。

私も野幌森林公園を走る会のメンバーと一緒にスタートです。

会場の公開音楽堂キタオンを出ると舗装路を約100m程進みそして左手の山道に入ります。 

スタート後の山道はやはり渋滞します。特に下りの木製階段では足元注意です。

この山道も300mくらいで再度舗装路に。この辺はバラ園のようです。休日のバラ園鑑賞のお客さんがランナーに声援です。

 

スタートから1km過ぎたあたり。左手に別荘風の2軒の建物通過。そしてすぐに左にスピンカーブ。ここから本格的な上り坂。見ただけで怖気ついてしまいます。野幌森林公園の遊歩道では大体のコースを把握しているので目の前の上り坂はどのくらい続くのかはわかっています。でもここでは先の様子がわかりません。ここから早くも歩きが入る。ささやかな抵抗ですがなるべく大股で歩いて進みますがその斜度はきつくなってきます。500mほどで大きく右に曲がっているようですがその先の様子が気になります。

幸いなことに多少斜度は緩やかになっているのでまた走り始めます。それでも少しづつ登っています。かなり高い標高まで上がってきましたが細かな上り下りが続きます。

萩の山市民スキー場乗降場
萩の山市民スキー場乗降場

スタートから2km過ぎ。正面にスキーリフトの乗降場が見えてきました。すばらしい見晴らしです。カメラを向けるランナーも。

どうやら萩の山市民スキー場の頂上のようだ。

右手に下界を眺めながら進みます。道も狭いためか追い越しもしにくいのでランナーはひとかたまりになっています。3km地点でまたもや乗降場が。このあたりからまた登りが始まりランナーの一団がばらけ始めます。みねごんおいて行かれる。どうやらここを上り詰めたところが前半の一番標高の高いところなようだ。ここからはやや下っているはずだが細かな上り下りが続くので下っているという実感はない。路面は野幌森林公園の遊歩道よりも走りやすい。全体的に路面がフカフカしている。また砂利道もなく自然道に近い。しかしところによっては草が生えているので滑りやすいところも多い。道幅は野幌森林公園の登満別線に似ていてかろうじて2人がすれ違うことができるくらい。周りの景色はここが野幌森林公園といわれても納得するほど似ている。前半一番標高の高いところから1kmくらい、スタートから5km地点で10kmコースから15kmコースの利根別自然公園キャンプ場方面に向かう道に入る。とはいっても10kmコースから15kmコースに入った自覚は全然ない。気が付いたのは前方からランナーが疾走してくるのを見て。なぜランナーが向かってくるのか一瞬理解できなかった。時折すれ違いざまに「お~~~」と挨拶らしい言葉を発する。こちらも「は~~い」と答える。だんだんすれ違うランナーも多くなってくる。よく前を見て左右どちらかの道に移動しなくてはいけないが水たまりがあるとどちらに避けようかとひるんでしまう。みねごんは相変わらずのチンタラランなので対抗ランナー優先か。しばらく行くと対向ランナーが「これから緩い下りだよ~」と声をかけてくれる。ということは帰りはきついのぼりということか。このあたりで野幌森林公園を走る会のメンバーともすれ違う。10kmコースから離れて約2.5kmで折り返し給水ポイント。利根別自然公園キャンプ場だ。持参した500mLペットボトル(水)を確認するとすでに半分以上飲んでしまっている。ここまでの7.5kmは給水ポイントがないので水の持参は必要かもしれない。

いったん呼吸を整えて今来た道を戻るが当然上り坂。

ここからは下りは走るが上りは歩き。平均心拍数も140bpm台から130bpm台にダウン。

途中に東屋なんか目に入ると「ここでやすんだらきもちがいいだろうなぁ~」なんて思いながら横目で見ながら通過。

スタートから10kmくらいで再度10kmコースに合流。しかしここが先ほどまで走ってきた10kmコースなんて気が付かない。

ここから下り。ペースを上げようと思うも急な下り坂で結構怖い。太もも前部にかなりの負荷がかかる。ここは慎重に・・。

合流してから1kmくらいだろうかひょっこりと舗装路にでる。第2給水所だ。このあたりはいわみざわ公園キャンプ場。スポドリをいただき先を急ぐ。このキャンプ場は下見の時に入り口付近まで来たことがある。ここからは舗装路が続く。山道と違い走りやすい。リズムをとりながらなんとか走り続ける。

そして北海道グリーンランド遊園地裏手の道を進む。この遊園地の観覧車が道央自動車道からも確認できる。ところがこの遊園地裏手の舗装路が厄介だ。ず~~と上り坂が続く。たまらずウォーキングタイム。行けども行けども登りの舗装路。時折車が軽快に上っていく。係員が「もう少しです」「あと2kmです」といってくれるが走る気は失せてしまっている。そして山の頂上か。最後の給水所です。たっぷり水を補給。

さてここからはまた急な下り坂。木製の道が続きます。最後の力を振り絞りペースを上げますがここも調子づくと危険がいっぱい。下りの階段は要注意です。途中では倒れこんで何やら処置が施されているランナーも見かけました。

 

みねごん
ちょっと気取ったポーズで

 

森を抜けて見慣れた公開音楽堂が見えてきます。

ここで10kmを走り終えた奥さんがカメラを構えています。

 

思わずポーズをとるみねごん。

  

そしてやっとゴールです。

私の後ろにはあまりランナーはいないようです。

 

結果は

 

時間:2時間8分40秒

順位:130位/138名

 

かなり後ろの方のゴールだが走り終えた後の気持ちは爽やかだ。

 

歩きが入りながらこんなさわやかな気持ちになるのはなぜだろう?

 

それは

フラットなコースのマラソン大会であれば歩いてしまうことに罪悪感があるが山道では歩くことに抵抗がないこと。

そして15kmコースの制限時間が3時間と余裕があることも関係しているのかもしれない。

 

しかし一番の理由は野幌森林公園でも感じる自然に包まれてのランニングは理屈抜きに喜びを感じるからだと思う。

 

記録の2時間8分40秒が遅いとか順位が最下位近くとかは少なくても私はこだわらずに楽しめました。どこかマラニック(※)にも似た感じか。

  

 ※マラニックとは

マラソンとピクニックの結造語

タイムや順位を競うのでなく歩いたり走ったりしながら自然や仲間との交流を楽しむ大会

 

そして表彰式です。

 

なんと「野幌森林公園を走る会」の女性会員2名が入賞。

10km女子の部:NSさん8位

15km女子の部:FSさん6位

 

その動画がこちら↓

スタート&表彰式

 

 

 ところでトレイルランという言葉ですが、この大会、野幌森林公園を走る会のコースとイメージは同じです。ただ岩見沢トレイルランのコースは山ですが、野幌森林公園は丘陵地です。

そこでトレイルランの正確な定義について調べてみました。

 

もともとトレイルランという言葉はアメリカが発祥だそうです。アメリカでは開拓者が馬車や馬で通り作られた道をトレイルと呼び、ランニング関しては車道とトレイルとの区別は希薄だったようです。(村松達也:「ランニングの世界18」p59~69)

 

一方欧州は起伏の激しいところが多くトレイルランという言葉はあまり使われずスカイランニングといわれているらしい。

(松本大:「ランニングの世界18」p52~69)

 

日本の場合は欧州でいうスカイランランニング すなわち「山岳マラソン」「登山競争」が主流となっていますが今回の岩見沢トレイルランは初心者向けということもありアメリカ発祥のトレイルランに近いのかもしれない。したがって野幌森林公園の遊歩道を走るのもオフロード全般を走ることと定義するとトレイルランになるということか。

 

 だだちょっと気になることが。

 トレイルランに興味はあるのですが遊歩道を走るのと登山道を走るのでは作法の違いがあるのではないかということです。登山となるとそれなりの知識やら装備そして決まり事があり何も知らずに山の中に入っていくには危険が伴います。みねごんその辺の知識がないので二の足を踏んでしまいます。

今回の岩見沢トレイルランは初心者向けということもあり気軽に参加できました。大会ということでクマとの遭遇も比較的心配は少ないかもしれません。自然に触れあいながら楽しく走ることができこれは野幌森林公園を走っているのと同じ感覚です。

 

 だだ本格的な山岳マラソンについてはいろいろ情報を仕入れ、ステップアップしてからかと改めて感じました。

 

2017/7/31 記