そして2017年12月10日 5:00A.M
みねごん一家(奥さん+長女)はホノルルはアラモアナ公園スタートラインに立っています。
ちなみに奥さんは10月1日東北・みやぎ復興マラソン初フル完走後でフル2回目。
長女は松島マラソンのハーフで初大会完走しているがフルは初めて。
ランニングを始めた2011年。
大会参加についてはまずは北海道内の10kmの大会、そして公私共縁のあった地仙台でのハーフマラソン、フルはなんといっても地元の北海道マラソン、一度は走ってみたい東京マラソン、そしてあこがれのホノルルへというのが当初の腹積もり。
みねごん走り始めて4か月後の2011年10月札幌マラソン10km完走、2012年5月の仙台国際ハーフマラソン、2013年の北海道マラソン完走と順調に進んだものの東京マラソンは落選、落選また落選・・・・。
しびれをきたしていた今年の2月。
あるラン友から
「初フル挑戦にホノルルマラソンに行くんだけどみねごんも一緒に行かない?」
との甘い誘惑の言葉。
ホノルルマラソンについては「みねごんの部屋」>「私の気になる大会」に
「いつかは奥さんと一緒に走りたい大会。お金があれば^_^;」
とコメントしている。
ツアーで行くと奥さんと2人では100万円とまではいかないだろうがオプションなどを含めるとそれ近くは覚悟しなければならないだろう。
小心者のみねごん決めかねていたら
次の一言で決断する。
「ツアーだと高いから早めに自分で航空券やら現地のホテルやらの予約をすれば
半額くらいで済むみたいよ!!」
そして2017年12月10日 5:00A.M
みねごん一家(奥さん+長女)はホノルルはアラモアナ公園スタートラインに立っています。
ちなみに奥さんは10月1日東北・みやぎ復興マラソン初フル完走後でフル2回目。
長女は松島マラソンのハーフで初大会完走しているがフルは初めて。
前日7:00に就寝。
早朝というか真夜中の2:00起床。
前日に地元では有名なABCマート(決して靴屋さんではありません)で買い込んだ朝食をそそくさと済ませトイレもそこそこにコンドミニアムを3時にとりあえず出てみる。とはいっても会場までの移動方法がわからない。宿泊施設はアストンワイキキサンセットというコンドミニアムだがゴール地点には近いがスタート地点には4km近く距離があるので移動時間などどのくらいかかるかとんと見当がつかない。近くのホテル玄関の前にはホノルルマラソンツアー客用のスタート地点連絡バスが並んでいるが部外者はシャットアウト。うろうろしているとそこかしこにランナーがいるのでついていく。
ゴール地点のカピオラニ公園の一画にスクールバスがずらりと勢揃い。
ほっと一安心。
やはりパック旅行でないとこんなところが不便だ。
今回はノースショア観光やらダイヤモンドヘッド登山やらのオプションツアーを利用したが待ち合わせ場所はどこどこのホテルの前とはなっていてもそのホテルが大きいと玄関前なのか南側の道路なのかはたまた北側なのかわからずうろうろしたりどんなバスが迎えに来るのかもわからず気がきではない。
自力での旅行を計画するときはこんな不便は覚悟が必要だ。
ランナーは次々とスクールバスに乗り込んでいく。
日本の連絡バスのように「立ち席ごめん」ではなく全員が座れるように定員を守って出発。
30分ほどで無事スタート地点のアラモアナ公園着
事前情報によるとスタート時はホノルルといえども寒いので簡易カッパが必要とのことでみねごん夫婦は日本から持参。娘は現地ホテルでゴミ袋調達。
結果的には雨も降らず風もほとんどなくスタート前にポシェットに収納。
ちなみに今回使用するポシェットは受付会場ハワイ・コンベンションセンター内の即売所で購入したシンプルなFITLETIC。
この中にカッパ、ホテルのカードキー、iphone、エナジージェル、スポーツ羊羹、塩飴などをセット。
ホテルのカードキーはみねごん一家それぞれ1枚づつ持って、仮にばらばらになっても部屋で落ち合うように打ち合わせは完璧。
ところで今回の戦略
もともとこの大会はガチ走りというよりもゆっくり走って楽しく観光&完走が目的。
しかしフルを気持ちよく走りぬくためにはマイペース&イーブンペースで走ることが必要。
まあ5時間前後では走りたいな~~と思っていたが、
奥さんは娘と一緒にゆっくり走りますとキッパリ宣言。
意見の一致を見ないままスタート地点へ。
スタート前の華麗な花火。
ランナーたちのテンションも上がって最高潮。だが、スタートの号砲が何時なったのかわからない。ぞろぞろ歩いているうちにスタートラインが近づいてくる。あわててガーミンのポタンをピッ(大会後確認したところロスタイムは12分ほどかかっていました)
バッテリーの充電は抜かりなく昨日済ませた。iPhoneもだ。
スタート地点ではホノルル市長をはじめランナーを激励してくれる。
今回はどんなレースになるのだろうか。
あこがれのホノルルマラソンスタートです。
みねごんは6月の千歳国際マラソン以来のフルなので慎重かつペースを落として進みます。
この大会はアスリートからランナー、ジョガーだけではなくウォーカーも含めて3万人を超えていたようです。乳母車に子供を乗せて歩く人やどうみてもランニングには縁のなさそうな体つきの人やらも多い。10kmラン&ウォークの人も一緒にスタートの為か初めからウォークという人たちも。
みねごん一家は事前申請予想タイム5時間~6時間30分のグループ。
今回は初フルの娘もいるのでとりあえず3人そろっての8min/km前後のジョグスタート。アラモアナ大通りを北西に向かう。ゴールのカピオラニ公園とは逆方向に進んでいるようだ。5時スタートなので回りはまだ暗くどの辺を走っているのか見当がつかない。
途中スプリント社のオフィスが目に入る。
我がiphoneはsoftbankだが、スプリント社は同じ系列の携帯会社。
現在「アメリカ放題」のお試し期間中につきアメリカ、ハワイで通信もネットし放題。なんか得した感じだが時々接続がスプリントから別の通信会社に接続する不穏な動きがあるのでレース中は機内モードに設定。
しばらく行くとアラモアナ大通りからサウスキング通りにでる。
この辺からスタート地点の方に戻っていくようだ。あのウォルマートがある通り。
ウォルマートはまだ行ったことはないが、今回のスケジュールでは行く機会はないだろう。
左手に見覚えのある建物が見えてくる。
イオニア宮殿だ。
そして右手にはカメハメハ大王像。
確かこの一帯は一昨日セグウェイ観光で回っているはずだ。
大会前の為なるべく疲れない観光ということでセグウェイ観光オプションツアーを申し込んだが、実際に乗ってみると体幹を使うことと立ちっぱなしの為意外に疲れる。
サウスキング通りを1kmほど行くとカピオラニ大通りを右折。
この通りはやけに自動車販売店が多い。
レクサス、BMW、メルセデスベンツ
2kmほどでピイコイ通りを右折するとスタート地点のアラモアナ大通りにでる。
ここを左に曲がりいよいよワイキキビーチ方面に向かうのだが、 ここでみねごん一家トイレタイム。何せ大勢のランナー。空いているトイレがあれば早めに済ませておいたほうがいい。事前調査によるとアラモアナセンター前の公園特設トイレが空いているとの情報は入手していたが、情報通り待ち時間なしで用を足せた。
3人ともすぐに再スタートでしばらく一緒にランデブー。
アラモアナ大通りを進むと右手にヨットハーバー、左手にはアラワイ運河が伸びている。
しばらく行くとカラカウア通りに出る。この通りはワイキキビーチに続いておりホノルル到着後ホテルから何度も歩いて買い物をしたり、食事をした通りだ。
沿道には大会の前々日に訪れた大きなビールバー・レストラン。
受付美女とイケメンに誘われて昼食をとった店だ。
ビールは飲まなかったがステーキがGood!!。
入店して一番迷ったのはチップをどの時点でどのくらい払えばいいのかわからないこと。席まで誘導する人、席に着いてから注文を受ける人、それも入れ代わり立ち代わり店員さんが来る。
チップの作法が心配でほかのお客さんがどう対応しているかあたりを見渡す。落ち着いて食事ものどを通らない。精算時に分かったが伝票にチップを15%なのか20%かをお客さん自身が選んで計算して支払うシステムが一般的なようだ。
さらに一皿の量が半端ない。
現地の人は1人1皿なのかもしれないが、我々日本人には2~3人前の量なので注文には注意が必要だ。
見覚えのあるショッピングセンターやらホテルやらを眺めながら相変わらず8min/km前後のゆっくりしたペースで3人一緒に進む。本来であればダイヤモンドヘッドあたりで日の出を迎えるのがベストだが何せカメさんペース。
途中のワイキキビーチでは朝焼けが始まり空は黄金色。
10km&ウォークゴール近くのカピオラニ公園はアラモアナセンターへの連絡バスに乗り込んだところだ。あのときは真っ暗な景色もすっかり明るくなっている。
このカピオラニ公園の周りを一周してダイヤモンドヘッドロードの微妙に上る海岸線を進む。
途中登りきったあたりには太鼓演奏で応援する一団。
日本人と思いきや外人です。
なんと早くも先頭ランナーとすれ違う。
ケニアの選手だ。
細長い体で疾走していく。
そして2番手、3番手と。
いずれもケニヤ勢でフォームが美しい。
テレビで見るのとは迫力が違う。
ここからみねごん大好きな緩やかな下りになります。
途中途中には地元の学生さんでしょうか若い人が沿道に立って応援。
若い人の応援にはこちらも自然と笑顔になります。
右手の海岸にはぽつぽつと住宅が見かけるようになります。
住人が歩道で応援観戦です。
しばらく行くと左手の道に折れ曲がります。
14kmくらいですがここのエイドでいったん一休み。
3人そろってからまたスタートです。
心なしか娘は遅れがち奥さんは進みがち。
暫く娘とランデブーだが奥さんは先に行ってしまう。
やっぱり奥さんの巡航速度は私より早いようだ。
次のエイドまでは街なかの道路で住人の応援も多くなります。
警察官の一団がランナーを見守っています。強面ではなくみんなニコニコ顔です。
次のエイド17km地点。
娘は佐藤製薬のエイドでエアーゾルの噴霧を受けている。私はスポンジやらゲータレードやらでゆっくり体力回復。
ひょっこりと奥さん現れる。
先に着いて私たちを待っていたらしい。
再度3人で出発。
18kmあたりから高速道路に入る。
娘と一緒に写真撮影に興じるが、奥さんはまた先行。
ラン友にはこの高速道路は北海道マラソンの新川通みたいでかつ7kmくらい続くと聞いていたが、周りの景色は南国特有の景色で見飽きない。大きな街路樹が高速道路に張り出ているところもあり日陰も多い。途中、小雨が降ったり、その後虹がかかったり、ゲストランナーの浅田真央選手やら高梨臨さん、氣志團の綾小路 翔さんとすれ違ったり。
スタート時に見かけた大きな星条旗を担いだランナーやらダースベイダー、結婚式場からそのまま出てきたようなカップルやらサッカーボールなんかも一生懸命走っている。
日差しも適度に雲に遮られコンディションとしては最高に近い状態だったせいか順調に進む。
ただし、トップは奥さん、二番手はみねごん、三番手娘の順にばらばらラン。
娘は練習走行距離不足のせいかこの高速道路でさらにペースダウン。
みねごん気になりながらも次の給水ポイント25km付近まで進む(4時間20分)。
ここで奥さんと一緒にトイレタイムと給水そして娘を待つことに。
なかなかやってこない。まさかトイレタイム時に通過したか?
10分ほど待っただろうか。やってきました。彼女としてはハーフは走ったことはあるがこの地点からは未知の世界。それでも笑顔で走っているのがほほえましい。もっとも歩いている人にも抜かされていたとのことだが。
ここからハワイカイのクアパ池の一部をぐるりと4kmほど回り再度ここまで戻ってくる。
途中池に架かる橋の上で絶景を背景に写真撮影。ランナー同士お互い撮り合う。
とにかく景色が素晴らしい。海がきれい。
日本では見られないような周りの樹木を眺めたり、陽気な演奏とダンスの応援を鑑賞したり、高級住宅街での私設エイドで道草を食ったり。
走る前はイーブンペースで走ろうと思っていたもののそのうち結局マラニック。
こんな調子のフルマラソン。
これはこれで楽しいかも・・・。
さて、折り返して高速道路を西に向かいます。
折り返してからの30km過ぎは初フルの娘は大変だったようです。
私は歩いたり走ったり娘を見守りながらのジョグ&ウォーク。
ハワイらしい景色のところでは写真収集にいそしみます。
疲れはありますが気になりません。
35km過ぎには高速道路を下りて見慣れた街に入ります。
途中から往路とは別の道に入ったようです。
記憶にない街並みですが、かなりの高級住宅。
クリスマスの飾りつけも素晴らしく豪華。
いぬの付き添いマダムはもちろんワンちゃんもどことなく気品があるようにも…
高級住宅の住人でしょうか私設エイドでオレンジを提供していたのでいただきました。
そしてカハラ通りからダイヤモンドヘッドへ。往路と合流しますがここから上り坂で40km地点に向かいます。走る体力はありません。ノタノタと上り坂の頂上40kmを目指します。
途中に海の見えるレストランではマラソン終了後の来店歓迎の張り紙とワインの試飲グラスが置いてます。こんなところでワインをいただいたら撃沈間違いなし。
しばらく進むと太鼓をたたいていた一団がいた場所です。
あれから5時間以上たったのにまだ元気に太鼓をたたいていました。
思わずカメラを向ける。
さてここからはゴールまで下り坂。
軽いジョグで向かうがわが愛娘は脚が動かないようだ。
ここまで来たら奥さんと3人同時ゴールを目指そうとゆっくりそして確実に前に進みます。
最後の直線です。
でも結構長い。
目を凝らしてゴールゲートを確認しようにも目の悪いみねごんぼやけて見えない。
しかしゴールに向かって進んでいることは確かだ。
三人手に手を取ってゴールの瞬間のポーズの用意。
スピーカーから日本語の大きな声でランナーの名前やら応援の言葉が流れてきます。
そして3人一緒にバンザイゴ~~ル
ゴール後電光掲示板を確認するとなんと
7時間23分台のタイム。
みねごんフルマラソンの
最長不倒完走time達成!!。
ネットタイム
みねごんとその奥さん;7:11:20
愛娘;7:11:21
娘も気を遣ってか1秒遅いところがにくい。
尚、この大会では3人1チームでタイムを競う「チーム部門」が設けられているますが、我がminegon familyは
MIXED C(男女混合で150歳以上)で
堂々の43位でした。
(ゴジュウサンチームチュウデシタガ)
完走賞のメダル、レイ、Tシャツを受け取り
JALテントの前で充実の記念写真。
こうしてみねごん一家めでたくホノルルの地に足跡を残すことができましたよ。
2017/12/27 記