ランナーズマイスター中級ワークショップ in千葉②

報告(2015/3/24記)

プロローグから続く


 ランナーズマイスター中級ワークショップ受講の前に事前ワークがあります。

初級で勉強したランニング理論の基礎的用語の解説を10用語課せられます。それからもう1つ。この1年以内の目標レースとして出場した大会に向けてどのようなトレーニングをし準備をしたのか6か月前からの報告と月別走行キロ数。そしてその所感を提出します。幸いみねごんのブログに日々のトレーニング状況を記録していたのでこれが大いに役に立ちました。そして開講日前日3/13期待と不安を胸に千葉県長柄の生命の森リゾートに入りました。

JR誉田駅
JR誉田駅

ワークショップ前日

生命の森リゾートへの送迎バスがここJR誉田駅前から出ています。夕方7:00頃についたのでもう暗くなっています。バスプールで待っていると送迎バスがやってきました。下りてくる人は多いものの乗る人は私以外にもう1名。比較的小さな町で車がやっとすれ違うほどの狭い道を進みます。最初は街灯がありましたが途中それもなくなり真っ暗な曲がりくねった道をヘッドライトを頼りに進みます。15分以上かかってホテルトリニティ書斎に到着。

ホテルトリニティ書斎
ホテルトリニティ書斎

このホテルに泊まるわけではありません。チェックインの手続きを済ませ宿泊は近くのコテージ。この日は到着が遅いのですぐに夕食会場の日本メディカルトレーニングセンターに送迎バスで移動。レストランでのバイキングですがすでにアールビーズのスタッフの方々、前泊のランナー数人が食事中。軽く挨拶を済ませる。食事のタイムリミットが20時までということで速攻夕食。

宿泊コテージ
みねごんの宿泊コテージ220号

送迎バスで宿泊コテージまで移動。2人部屋ですが、今日はおひとり様。さて同部屋の方はどんな方か? 明日のお楽しみです。とりあえず今日はゆっくり休ませていただきます。

生命の森の梅園
コテージからトレーニングセンターの途中にある梅園

ランナーズマイスター中級講座1日目

 

朝食をホテルトリニティ書斎でバイキング。平日というのに結構満杯状態。第1日目受付は9:30からなので前泊ですと時間的には余裕があります。天気も良く景色を楽しみながらコテージから日本メディカルトレーニングセンターまでゆっくり歩いて移動。梅も咲いています。梅園の歩道はウッドチップが敷き詰められています。時折家族連れや年配の夫婦ともすれ違います。

日本メディカルトレーニングセンター
講義と実技会場 日本メディカルトレーニングセンター

コテージから約2kmくらいでしょうか日本メディカルトレーニングセンターに到着。今日はこの施設でお勉強です。センター前には1周400mトラックがありすでにランニングをしている人もいます。一番外側のレーンはやっぱりウッドチップが敷き詰められています。

 

セミナールームで受付を済ますと各席には教材とTシャツ・帽子 スポーツジェルなどがすでに用意されています。

教材とTシャツ・帽子 スポーツジェル
教材とTシャツ・帽子 スポーツジェル

本日のスケジュールは

  1. 走る前提:走ることの意義を知ろう
    (国際武道大学教授 前河洋一先生)
  2. トレーニングの基礎知識
    (前河洋一先生)
    《昼食》
  3. <実技>走る基礎:動き作りと補強(88年ソウル五輪マラソン代表 浅井えり子先生)
  4. 市民ランナーに本当に必要なトレーニング
    (東京工芸大学準教授 山本正彦先生)
  5. 市民ランナーのための運動生理学・基礎編(山本正彦先生)

●トークセッション(盲人マラソン協会理事 安田享平先生)


1コマ60分。17:50まで。ほぼ座学で実技は浅井先生の体幹強化&補強運動などの走る基礎のみでした。

 19:00からはホテルトリニティー書斎のレストランで講師の先生を交えて懇親会。始まる前に書籍販売コーナーで「ゆっくり走れば速くなる」佐々木功著Get。復刻版編集構成の浅井えり子先生のサインをいただきご満悦のみねごん。浅井えり子先生は昨年の別海パイロットマラソンでお見かけしたことがあります。懇親会では各講師のご紹介がありました。アルコールが入って宴も盛り上がったところで受講生ひとりひとりが名前のあいうえお順にスピーチ。出身地やら走り始めたきっかけやらいろいろなエピソードが紹介されると一気に受講生たちの会話が弾みます。サブ3やらトレイルラン、ウルトラマラソン、トライアスロン愛好者やらで市民ランナーとはいえハイレベルな方が多い。鈍足ランナーみねごんはタジタジ。でもそこはランニングを愛し、同じ目標を持った人たちです。アルコールが入ると盛り上がらないわけがない。名刺交換、facebookのお友達申請約束など一気にラン友が増えます。今回の受講生は24名。北海道からは私以外に1名出席。なんと同じ札幌市内で区も同じ。おまけに今日のコテージも同室ということが判明。ランニングの基礎知識や実技について貴重な情報が得られたことはもちろんですが、なによりランニングを愛する人たちと縁ができたがかけがえのない財産になったと思います。

有志による朝ラン
有志による朝ラン

 ランナーズマイスター中級講座2日目

 まずは早朝ランから。ただし自由参加です。6:30 ホテルトリニティ書斎集合。話を聞くと中には4:00に起きて10km以上走ってきたという猛者も。早朝は千葉も結構寒い。お散歩コースを7min/km程度のゆっくりラン。ホテルをスタートしアップダウンの激しい道をメディカルトレーニングセンターそしてトラックを周回してスカイバレーへ。このスカイバレー日本最長445mのメガジップスライダー。当然きつい登り坂。ひいひい言いながらついていくもみなさんけろっとして会話している。実力の差を再確認。ホテルに戻り約4kmの朝ランを楽しんで最終日の始まりです。

 2日目のスケジュールです。

  1. ランニングフォームチェック
    (前河先生・山本先生)
    400mトラックに2台のカメラでランニングフォームを撮影。後日コメントと共に送られてくるそうです。途中カメラの不調で2回走ることになった受講生も・・・。
  2. 走る基礎・身体チェックとケア
    (公認アスレチックトレーナー 砂川祐輝先生)
    はじめてテーピングを経験。
  3. 市民ランナーのトレーニング法実践
    (浅井先生)

    《昼食》
救命救急実技
救命救急実技

4. 安全に走る/ランナーの救命救急
(介護老人保健施設はまなす施設長 福田六花先生)
受講生全員が心臓マッサージとAED操作を体験

5. グループワーク

 トレーニングを継続するうえでの問題点と解決策について4グループに分かれてディスカッション。最後にリーダーが発表。日頃悩んでいる問題、例えば走る時間が少ない/怪我に悩んでいる/家族の協力を得るにはどうしたらいいのか?/会社などの業務との兼ね合い

など切実な問題点が出されましたが、1グループ6名と比較的少人数の為、そして同じ走ることの好きなもの同士のせいかお互い理解しあうことができ楽しくディスカッションできました。

全ての講義も終了し、最後に市民ランナーが安全に長く走り続けられるように我々受講生がお手伝いすることを確認して解散となりました。

●ランナーズマイスター養成講座中級ワークショップに参加して感じたこと

・鈍足ランナーみねごんがこんなレベルの高い人たちの集まるワークショップに紛れ込んでしまって大丈夫かと不安になりましたが、終わってみると充実感でいっぱいです。

まずこのセミナーは決して自分の記録を更新するためのセミナーではないこと。自分の体を苛め抜いてレベルアップを図るというものではないのです。ランニングを安全に楽しく続けていくために必要最小限度の知識やノウハウを勉強し自己研さんに努めかつ市民ランナーに伝えていくことです。今までの私のトレーニングというと1週間に3回レースペースで1回15~6kmで月間走行距離200kmをめどにしていました。そしてペースはLSD=JOG=ペース走とどれも同じペース。緩急なしで距離を稼ぐ練習でした。

今回のセミナーに出席して改めて昨年のトレーニングを見直してみました。「私のランニング足跡2015」の「2015年目標について」にも書いた通り昨年2回大きな風邪を引きました。風邪を引いた前月の月間走行距離が200km超え。そこで私はオーバートレーニングではないかと考えました。しかし今回このセミナーを受講してひょっとすると体へのいたわりが足りなかったのではないかと思うようになりました。それは浅井えり子先生のお言葉です。「目に見えない疲労の積み重ねが怪我や抵抗力の低下につながる」

そこで反省点は

 

・準備運動と整理運動不足

・マンネリ化した距離重視のトレーニング

・大会後の養生の仕方

 

準備運動についてはそれなりに実行していたと思いますが整理運動は今一つ。走り終えやっと終わったと安心してあとはお風呂にざんぶり。砂川先生の身体チェックとケアではラン後のケア 緊張した部分をストレッチすることにより局所的疲労を解消する。これを怠ると局所疲労が積み重なり怪我の原因になるとのこと。また大会など長距離を100%の力を出し切った時などはかなりの疲労がたまっているはず。昨年4月の伊達ハーフの2日後に15km、その2日後に18kmレースペースで走って風邪を引いている。これが長引き5月の仙台国際ハーフまで走ることができずぶっつけ本番ラン。8月の北海道マラソンの後は2日後の7kmと距離は短いものの全力疾走。4日後には22kmのロング。実力以上の無理がたたりその後やっぱり風邪を引き10月の別海パイロットマラソンはDNS。

私の実力では無理をせず、ゆっくり長距離走LSDをメインのトレーニングに据え、積極的休養ランそしてスピードはビルドアップ走で3か月つづけ基礎的な走る体をもう一度初めから作り直そうと思っています。今回のワークショップは今までの練習方法を考え直すよいきっかけとなりました。

このワークショップで得られた知識は実戦で試してみてどうなのか。今年のシーズンオフには確認したい。そこで初めて市民ランナーの安全で楽しいランニングをサポートできるランナーズマイスターにふさわしいみねごんになるのかもです。

 

今回のランナーズマイスター養成講座中級ワークショップの報告は以上ですが、これで合格したわけではありません。

このあと事務局より課題が与えられそれに対するレポートを提出してから合否が決まるそうです。合否は別にしても今回はランニング生活を安全かつ楽しく継続していく基礎知識とノウハウを勉強することができたこと。そして志を同じくするレベルの高いラン友ができたことが一番の収穫でした。

 

おわり