函館マラソン2018

2018/7/1

今シーズン初めてのフルマラソン。

この大会はもともとハーフマラソンのみの大会でしたが2016年にフルマラソン加わりました。その時に初めて出走した大会です。

2016年の大会前、足裏に水膨れができ体調は決していいとは言えない状態ながら最後までマイペースで走ることができた印象のいい大会。

 

ところが今回の心配はずばり完走できるか?

 

 というのも

私にとって昨シーズンフルマラソン初大会となる6月4日千歳JAL国際マラソンでは

前半のアップダウン&上り坂に耐えきれず20kmもいかないうちに歩き始めその後は歩いたり走ったりの半べそゴールの5時間25分。

 

そして10月1日の東北・みやぎ復興マラソン

大会前に左右のふくらはぎ不調でDNS

 

12月10日JALホノルルマラソン

観光気分ランで7時間11分20秒

 

結局2017年はフルマラソンを消化不良のままで終了しました。

 

これは単なる一時期だけの不調だったんだろうか?

それともフルを走りきれる体力がなくなってしまったのだろうか?

 

こんな不安を抱きながらの今年最初のハーフ4月29日の「春のさわやかマラソン」。

あろうことかスタート13km付近で失速。

その後はまたもや歩いたり走ったりの涙のゴール。

 

これで一気にフルマラソン完走の自信が喪失してしまいました。 

こんな不安を抱えての函館マラソン。

 

大会前日札幌から車で奥さんと移動。

 

今回奥さんもフルにエントリーです。

昨年のホノルルマラソンでは娘と3人で手をつないで仲良くゴールでしたが、

観光気分ランと今回ではわけが違います。

奥さんの面倒を見ながら走るなんて余裕はありません。

とにかく自分が完走できるかどうか。

そのためには前半突っ込み過ぎず早く自分の巡行速度に持っていきそのリズムをどれだけ長く続けていけるかが勝負です。

 

千代台陸上競技場
雨の千代台陸上競技場スタート・ゴール地点

大会当日

天候:大雨

気温:21.5℃

湿度:95%

西の風0.5m

 

奥さんとおそろいの野幌森林公園を走る会オリジナルTシャツ+ビニールカッパを身に着け会場に一番近いアネックスホテルテトラから雨の中を移動。

 

この野幌森林公園を走る会オリジナルTシャツは今年6月、野幌森林公園を走る会設立3周年を記念して作成したもの。百年記念塔のイラストを入れ込んだサンセットオレンジを基調としたTシャツ。このTシャツがやけに目立つ。野幌森林公園を走る会のメンバーも何人かこの大会に参加しているのできっと目にすることがあるかもしれません。

 

8:30に選手集合時間

相変わらずの大雨で選手の皆さんメインスタジアムの屋根の下で雨を避けながらの待機です。

8:40開会式

覚悟を決めて雨の中を芝生のインフィールドに移動。

私のグループはF、奥さんはG。

 

9:00ハーフスタート

2016年の大会はハーフ、フル一緒のスタートでした。かなり混乱した記憶がありますが今回は10分の間隔があるためかスムースに進みます。

ハーフのスタートに続いてフルのグループがスタート地点に移動。

前回はスタート直前にもラン友を目にしましたが今回は全く会いません。

 

9:10フルスタート

愛機ガーミンスタートボタンをピッ。

スタートライン通過時にはラップタイムボタンをピッ。

ロスタイム2分。

いよいよ今年初めてのフルマラソンスタートです。

 

練習でもLSDですら15km前後で歩きが入ってしまう最近のみねごん。

どこまで歩かず走れるか不安いっぱいです。

 ちなみに今回はスマホ持ち込みOKになっています。2016年はもちこみ不可だったのですっぱりと諦めましたが今回はウエストパックに入れました。でも結局写真を撮る余裕はなくて最後まで使用しませんでした。その他に塩タブレット・エネもち(天狗堂宝船)1個・エネルギージェル小1個で必要最小限度に抑えてなるべくエイドを活用するようにしました。それでも結局エネもちのみ利用。なお出走前にアミノバイタルを摂取。

 

今回もシューズは迷いました。

初心者向けGT1000 3-SWが一番無難ですが、最近は足さばきがいいLYTERACER TS 5-wideでトレーニングすることが多い。ただ靴底が薄く路面からの衝撃が伝わってくるのでフルマラソンのような長距離は?。しかし軽さが魅力的。

そこで今回は対策としてやや厚めのソックスTABIOをチョイスしLYTERACER TS 5-wideに決断。

 

 今年に入り膝のチェックでMRIを取ったところ半月板損傷しているとのことが判明。手術をするかだましだましこのままにするか選択するようドクターから宣告される。

この年で手術となると今年のランニングはほぼあきらめなくてはいけないことになることからだましだましを選択。多少なりとも膝に優しい医療用インソールを処方していただきこのインソールをLYTERACE TS 5-wideに装着。

 

千代台陸上競技場を1周してマラソンゲートをくぐります。今回のコースも2016年と同じコース。一度走ったことのあるコースは安心感があります。函館市内の住宅街を進み第1エイド4.7kmを目指します。スタート直後はどうしてもオーバーペースになりやすい。1km付近で愛機ガーミン君が体を震わせペースを教えてくれる。6分30秒を切っている。当初の予定では6分30秒~7分/km内でのペースを想定していたのでやはりオーバーペース気味だ。少しセーブを意識する。ただセーブするのも注意が必要でセーブし過ぎると今度はペースを戻すのに苦労する。2km地点では6分36秒/kmで予定範囲内に収まる。第一エイドまでほぼこのペースで進む。2016年大会では第一エイドは混雑と水たまりのためスルーしたが今回は比較的すいていて水たまりもひどくない。のどの渇きは感じなかったがこまめに給水することを決めていたので水、スポーツドリンクを口に含む。

さてここからしばらく行くと放射4号線と呼ばれているやや広めの道に出る。ここは自衛隊やら競輪場を左手に見ながら海岸に向かって進む。

2016年大会では強い向かい風でサングラスを飛ばされた苦い経験がある。

幸い今日は雨は強いものの風はほとんど感じない。

海岸線の漁火通を左に曲がり函館空港方面へ進む。

右車線はハーフを折り返したランナーが函館山方面に続々と向かっている。

知った顔がないか目を凝らすがあまりの人の多さに確認不能。

大会終了後完走者数を調べたところハーフ3944名、フル2799名とハーフのランナーが多かったようだ。

漁火通を進み湯の川温泉街でハーフ折り返し地点8.4kmを通過。

ここから函館空港へのフル第一折り返し地点10.2kmまでは上り坂だ。イーブンペースが一番理想的と言われるがこのような上り坂では生理的イーブンペースでいいと割り切ってしまう。心拍計を確認すると150bpmと若干高いが先ほどの平地と変わらない心拍数だ。第一折り返し地点手前で見覚えのあるサンセットオレンジ色のTシャツ発見。野幌森林公園を走る会会員のN氏だ。やはりよく目立つ。すれ違い時に声をかけようと思ったがそのまま通過。みねごん折り返ししばらく行くと今度は奥さんとすれ違う。奥さんも順調についてくる。そのあとは例の回収車がぞろぞろついてくる。

次は左折し函館空港滑走路と並行し4km弱の第二折り返し地点へ向かう。

2016年大会では第二折り返し地点までの様子がわからないのでやけに長く感じたが一度経験があるとストレスは少ない。緩やかだがアップダウンの直線だ。

ここで思い出す。10km付近でのエネルギー補給だ。ポシェットからエネもちを取り出す。一口口にするときびだんごに似てほのかに甘い。中にナッツが入っている。一気に食べないように一口ずつ口に入れ溶けるのを待ちながら少しずつ飲み込むようにした。とにかく「エネルギー補給は少しずつ」に努めた。

第二折り返し地点第4エイド(14.1km)ではフード提供がありバナナをいただく。そして水とスポーツドリンクを脚を止めず走りながら摂取。

今回はなるべく脚を止めずどこまでいけるか挑戦だ。

再び湯の川温泉漁火通。ハーフの第一折り返し地点(19km付近)まで戻ってきた。雨は相変わらず降っているが風はあまりなく陽も照っていないので走りやすいかもしれない。ただ、あれほどシューズが濡れないように水たまりを避けて走っていたのにもかかわらずたっぷり水を含んでしまった。足が濡れると靴擦れを起こしマメもできやすいのでなるべくならば避けたほうがいい。

今大会も1km、1kmの距離が短く感じるということは調子がいいのか?

湯の川温泉の第5エイドも水・スポーツドリンクを走りながら補給。リズムを崩さず漁火通の第6エイドを目指します。2016年大会の第9エイドにでていた五勝手屋羊羹が今回は第6エイドにあるらしい。円筒形の一本まんまの提供で一口口に入れたとたん頭のてっぺんまで快感が走った記憶がある。途中啄木小公園のトイレから見慣れたTシャツランナーが出てきた。途中途中の折り返し地点で先行する野幌森林公園を走る会のN氏だ。ようやく追いついたと思い声をかけようとしたが遅れを取り戻すかのように走り去ってしまう。すぐに五勝手屋羊羹の第6エイド。しっかりと確保。こいつもちびりちびりと口に含む。決して急がずエネルギー補給です。

しばらく直進し大森稲荷から右折。函館市街に向かい電車通りから左折し函館山方面に進む。しばらく行くと再び路面電車路線に出て左折。谷地頭に向かうがここのアップダウンが勝負どころの一つだ。スタートして25kmなので結構ダメージを感じる。ただ筋肉疲労はあるが7分/kmそこそこのペースを保っている。今年春のハーフ13kmでの失速は何だったんだろうか。

フル第3折り返し地点を通過。相変わらず前を行くN氏、そして後ろからの奥さん確認。奥さんとは少し距離が開いたか?

第8エイド(26km付近)では歩きながら給水。

目の前に新郎新婦ランナーが。新婦のウエディングドレスランは大変だ。なんて考えながら函館駅前電車通りまで並走。このカップルさん途中で記念写真を撮りながら楽しみながら走っている。マラソンもいろいろな楽しみ方があるものです。さてさすがに25kmすぎあたりから体のあちこちに痛みが溜まってきました。恐れている脚の痙攣・硬直はまだですが注意が必要だ。第9エイドではバナナ・ミニトマト摂取。エイドでの歩きながらの給水時間も少しずつ長くなってきたみたい。 

 

30km地点通過。

通過時間 3時間27分42秒。

ちらりとガーミン君で確認。前回大会は3時間30分だったはず。結構いい感じで進んでいるようだ。こらからの万代跨線橋からの往復が最後の勝負どころだ。生理的イーブンペースを言い聞かせ急がずゆっくり跨線橋を上ります。7分/kmを確保。上々である。次の第10エイドにはコーラが提供されるはず。前回第10エイドでコーラをいただいたが本当においしかった。跨線橋を登りきり下り坂へ。これを下り切って第10エイド。水・スポーツドリンクそしてコーラ摂取。そして勝負のともえ大橋です。ここで油断か。根性なしみねごん時々上りで歩きが入る。前回大会はこのともえ大橋では天気も回復しその景色の良さに見とれたものだがその新鮮な気持ちは今回はない。いずれにしても30km過ぎは根性があるかないかが勝負か?こんな時は後の残kmを勘定するに限る。10kmそこそこであればいつもの町内周遊コースで走っている距離だ。1昨年の別海パイロットマラソン(PB達成)で好結果がでた原因の一つにこの残kmカウントだった。このあたりからは頭の中は引き算でいっぱいいっぱい。そして35km第4折り返し地点。やはりN氏とすれ違いお互いエール交換。みねごん折り返すと奥さんも続いている。彼女は昨年の東北・みやぎ復興マラソンで5時間30分以上かかって完走しているが、今回は上々の調子のようだ。

みねごんは30km過ぎからは微妙に7分/kmはオーバーし前半の貯金を下ろしているようだがここは我慢我慢。脚を止めないで進みます。途中緑の島に入り第12エイド、第5折り返し地点36km通過。ここは海鮮丼やら塩ラーメンなど提供されるがこんなにエネルギー消費をしているにもかかわらず食欲は全くない。メロンを2切れゲットして先を進みます。そして第13エイド37km付近。再びともえ大橋手前で給水。このあたりでは7分45秒/kmまでペースダウン。ともえ大橋にアタックです。前回はこのあたりで見覚えのあるランスマの真鍋未央コーチに話しかけその後しばらく先で道外ラン友とのおしゃべりと2つのイベントがあり調子者のみねごんペースアップできましたが今回はそんなラッキーイベントなし。ひたすら悲鳴の上げてる筋肉に鞭を打ちつつのアップダウ走。なんとかここを切り抜け最後の関門40km付近を通過。早速通過タイムの確認する。経過時間4時間45分くらいだったでしょうか。朦朧とする頭で引き算。5時間以内にゴールするにはあと15分以内。ということは7分30秒?こんな状態では厳しい?

やば・・。前回は少なくても5時間を切っていたはず。急がねば・・・。

ここでみねごんスイッチが入る。

幸いなことに筋肉の痙攣等の不穏な兆候はなし。ストライドを大きくとってスパートです。心拍数も160bpmに迫る走りです。千代台陸上競技場に向かう最後の直線 高砂通りを急ぎます。5時間切り・・・5時間切り・・・と唱えながら・・・。

前回はハーフを走り終えた奥さんがこの通りで写真を撮ってくれてたっけ。

この最後のスパートで奥さんの事見捨ててしまったけれどごめんね。

でも奥さんもあの走りだったら5時間20分の制限時間内にはゴールできるだろうから一緒に完走をお祝いしようね・・・なんて考えながら高砂通りを右に曲がり陸上競技場への最後の上りを登りきる。メインゲートをくぐりゴールへ。陸上競技場をまるまる一周してゴールというのは大変だけどこの大会はすぐにゴールゲートがあるのでストレスは少ない。そして

ゴールゲートのタイマーをちらりと確認するとどうやら5時間以内にゴールできるようである。

そしてゴ~~~ル。

 

その瞬間左の肩をポン。

 

ゲッ  奥さん・・・・。

 

みねごんあんなにラストスパートで頑張ったのに追いついたの…・・・。

その後の話によると40km付近で私の姿をとらえたそうです。意外に距離がなかったのでここでロックオン。

 

まぁとにかくめでたく一緒にゴール。

 

Gross:4:58:20

Net:    4:56:20

 

 

2018年vs2016年

  2018年 2016年 前回との差
0~5km 00:33:08 00:34:04 -00:00:56
5~10km 00:34:07 00:33:11 +00:00:56
10~20km 01:07:46 01:07:25 +00:00:21
20~30km 01:10:46 01:11:56 -00:01:10
30~40km 01:16:05   01:12:08 +00:03:57
40~Finish 00:14:33 00:14:26 +00:00:07
net time 04:56:20 04:53:10 +00:03:10

走り終わって】

ゴール後のみねごん大変でした。

 脚が攣りっぱなしでかつ靴下を脱いでみると水にうるけた白い足と左人差し指と右小指の薄黒くなった爪。

満身創痍のみねごん、それにも関わらず奥さんに介助されながらぬかりなくおもてなしグルメをいただく。

 

ミルク・ガゴメ汁・イカめし

 

此の夜はビールも飲まずに夕食後は連泊ホテルで静かに養生のみねごんでした。

 

  

函館マラソン2018
ゴール後の記念写真

【総括】

 結局2016年大会に比べて3分あまりのタイムオーバー。前半のペースはほぼ満足いくペース7分/kmを維持できたものの30~40kmの万代跨線橋~ともえ大橋往復路でのロスタイム。40km過ぎに最後のスパートと頑張ったつもりでいたがこれも前回とほぼ同じタイム。結局30~40kmの一番きついところでの頑張りが少し足りなかったかとの反省です。

それでも昨年一年間フルマラソンで満足いく完走がなかったことを考えるとまずは一安心の函館マラソン2018でした。

 

 

 

2018/7/7 記

 

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