屋根裏部屋

へ・・・。

どうしてここの部屋わかったの?

あなたですよ。あ・な・た!

これを読んでるあなたですよ。

 

普通は誰もここには来ないんだけど。

私がここに住み着いてお会いした人はまだ2~3人ですよ。

 

何しにきたの?

 

えっ私? 名前?

なんでそんなこと聞くの?

 

いや教えたくない訳ではないんだけど・・・・。

 ちょっと恥ずかしいなぁ・・・。

 

「色仏」て言うんだ。シキボトケと呼んでよ。イロボトケじゃないよ。

ホトケとは行っても仏様ではないんだけどね。

 

ここで何をしてるかって?

 

イャーよく聞いてくれましたね。

誰も気にしてくれないんですよ。私のこと。

当のご主人様だって・・ここの管理人のみねごんですがね・・

しばらく知らなかったようで・・。

まあそれでも最近はうすうす気づいたようです。

 

私はご主人様の為に陰に陽に働いているんですよ。

お客さん いやあなたのことですがね 

最近ご主人様が突然走り出したの知っているでしょう? 

私もびっくりしているんですよ。

そのご主人様が走りはじめた頃から急に忙しくなってきたんです。

以前は走るなんてことは汽車に乗り遅れそうになる時くらいだったのがやれ10kmだの21.0975kmだの最近は42.195km。

突然導水チューブの水が・・

 

えっ導水チューブ知らない? 

 

あぁあなたたちの世界では血管とよんでいるやつですよ。

血は赤いが水は赤くないって? 

 えぇ〜導水チューブの中を流れる水は私にはきれいな水に見えますけど・・・。

まあいいや。

 

その導水チューブをいつも監視しているんですが突然炭酸ガスの濃度が上がったり、筋肉の収縮が激しくなって老廃物があふれてきたりしてパニックですよ。そこで私は呼吸を苦しくしてあげて酸素を取り込むようにしてあげたり・・・。

 

もっとも運動開始とほぼ同時に呼吸を苦しくなるようにして事前準備も怠りなくしますがね。

そのほかにも急激な体温上昇を抑える為に汗を流したりそれはそれは忙しい作業が・・。

 

ちょちょっともう帰るの?

もう少し私の愚痴を聞いてくださいな。

この屋根裏部屋にはあんまりお客さんが来ないので私も寂しいんですよ。

ご主人様もこの屋根裏部屋をいつものfacebookとやらでアナウンスしてくれればいいのにちっとも協力的でないんだから・・。

あぁもう少しの辛抱です。

 

でね・・・。

最近はご主人様、私の言うことも聞かないばかりか私に命令するようになってほとほと困っているんですよ。

 

先日の2014北海道マラソンのときもそうでした。

42.195kmと走る距離が決まるとそれに向けて私も準備する訳ですよ。

心拍数を上げて戦闘態勢に入るんです。

ところがご主人様スタート直後はゆっくり走れと指示されました。

はいはいその通りにしました。でも7km過ぎ頃は導水チューブ内の水も全身に巡るようになり酸素の供給・二酸化炭素や老廃物の除去・呼吸すべての循環がスムースになり気持ちがよくなるんで、ちょっと早めのペースで行ったんです。

そしたらやっぱり30kmすぎるといつもの壁が・・・。

 

ご主人様も黙認してくれたはずなのに今になってぐちゅぐちゅ言うんですよ。

おかしいでしょう。

 

 それで30km以降はこれ以上走ると体に悪いからよしましょうと進言したんですが聞かないの。それどころかもっと走れって私のお尻を叩くんですよ。そんなこと言うんならはじめからもっとゆっくり走るように手綱を引いてくれればよかったのに・・・。

まあそうはいっても私のご主人様には逆らえないので全精力を傾けて頑張りました。なんとか制限時間に完走できたので私もほっとしているんですがやっぱり無理はいけないですよね。

 

ところが聞いてくださいお客さん。

ご主人様北海道マラソンを走った直後でまだ本調子に戻っていないのに一日おいたと思ったらまた走りだし、おまけにその週にはマラニックだなんて20km以上走るし、そして今度は体の脂肪を燃やす走りをしてみるなんて4km全力で走って12kmJOGなんてこっちの身にもなってほしいんですよ。本当にあんなにつらいフルを走ったのにのど元すぎるとすぐ調子に乗るんだから。ご主人様には悪いんですが今回のフルマラソンを走った後にちょっと免疫力を下げてあげたんです。結局風邪を引いて今寝込んでいるらしいですよ。これも私からの警告なんですけどね。

 

お客さん今度ご主人様にあったら言ってあげてください。

いい年なんだからあんまり無理しないでって。お願いしましたよ。

 

それじゃまた・・・。

さよなら・・・・・