ランニングを始めて13年。
ウルトラマラソンは一度も挑戦したことはない。
通常ウルトラマラソンというと100km。
しかし正確に言うと42.195kmを超える距離はウルトラというらしい。
6月末のサロマ湖ウルトラマラソンの準備走として参加する人も多いと聞いている利尻島一周悠遊覧人G 53.67km。
実はこの大会2020年に初めてエントリーしたものの例の流行り病で中止。
それ以来私には縁のない大会と思っていましたが体力が最近急激に落ちているみねごんにとって走るのなら今年が最後のチャンスかもしれない。
ウルトラマラソンに初挑戦!!と勇気を振り絞りポチリ。
ウルトラマラソンとはいいながら53.67kmを制限時間10時間という緩い設定だ。
11分10秒/kmで走れば完走可能。
昨年のオホーツク網走マラソンでは42.195kmを歩かず完走は無理なので前半から歩きを入れて5時間40分(8分4秒/km)の結果だった。
最近のみねごん歩いたり走ったりのチンタララン30km走で8分30秒/kmくらいなのでこのペースを維持できれば7時間30分でゴールできるはず。
問題があるとすればエネルギー切れで脚が動かなくなるか筋肉硬直やら足の攣りくらいか。
とはいえ30km以上では実際どうなるかは予想もつかない。
無理はせずとりあえず8時間を目標タイムとしよう。
これだけ長い距離と時間を走り続けるとなるとエネルギー補給が問題だ。
さいわい4~5kmおきにエイドがあるらしいがそれだけでは心もとない。補給食にも気を使いアミノ酸を中心に自分の体に合うかどうか事前準備の30km走で数回試してみる。
結局必要になりそうなものを買い集める。
3月から練習ランを少しづつ伸ばし4月は20km以上2回、30km走1回、月間走行距離計215km、5月に入ると30km走2回で後半はちょいと抑えて月間走行距離170km。
ウルトラマラソンに挑戦するには少ないのかもしれないが、張り切りすぎて出走前にけがをしては元も子もない。
6月1日大会前日丘珠空港7:50a.mで利尻空港8:45a.m着のチケットを確保。
1時間足らずの移動時間で体力の消耗を最小限に。
その日はラン友とレンタカーで島内1周。
大会コースの下見と称した観光は実際のレースでは大いに役立った。
おまけに今日、明日天気は最高らしい。
ちなみに昨年は雨で最悪だったとのこと。
みねごんラッキー。
さて、6月2日大会当日
スタート&ゴール地点利尻富士町総合交流促進施設りぷらに近くの宿から歩いて5分。
参加募集600名中404名が集結。
知っているラン友7名、スタッフ1名とあいさつを交わす。
6:00a.mスタート。
気温:14℃ 南西の風9.8mとやや強いがまずまずのマラソン日和。
ちなみに最高気温:16℃だ。
昨年オホーツク網走マラソン以来、9か月ぶりの大会スタートです。
ロスタイムは25sec.
相変わらず1kmも走り続けられず歩きを入れたり、走ったり歩いたり8分台/kmで順調?に進みます。
コースは車規制はほとんどないのでランナーの脇を時折通過していきます。
それでも車の量は知れたもの。
左手には利尻富士を眺め、右手には海の向こうに礼文島をみながら観光気分で進みます。
給水ポイントは約4km間隔で計13か所あり私のようなゆっくりジョガーは気持ちよく走れます。
ただ8分台/kmで走れたのは練習ラン最長の30kmくらいまで。
その後強い向かい風を受けて脚の前面すべての筋肉が痛み出す。
恐れていた痙攣&硬直の前触れか。
一度起こると完走は難しくなる。
歩く時間を調整しながら上りは歩き、下りは走るの恐る恐るのラン。
ペースは9分台/kmに。
後半はエネルギー補給でもち3個、バナナ2切れ、チョコレート1個、梅、アミノ酸、塩飴など取りすぎのせいかトイレが近くなりロスタイムが増えてくる。
ただ、給水ポイント13か所中11か所はトイレがあったので何とかだましだまし前進。
その為37km以降は10分台/kmとズルズルペースが落ちていく。
これは8時間以内の完走は無理かも・・・。
歩きも多すぎると走る意欲がなくなるので心拍計を見ながら120bpm台を維持しながら進みます。ただ初めからゆっくりペースなので疲労感は感じない。フルマラソンでも後半は1kmが長く感じることがあったが今回は気にならない。景色やら鳥のさえずりやらを楽しみながら進む。時折路上にはカモメかカラスの食い散らしたウニの殻が目に入る。
走り終わったらウニたべようっと!!
標識42.129kmまでたどり着く。
なんと6時間40分かかっている。通常のフルマラソンでは失格timeだ。
しかしこの大会ではあと10kmを3時間20分でセーフなので気は楽だ。
ここから約4kmの野塚岬まで来ると鴛泊(オシドマリ)港にあるペシ岬(通称ゴリラ岩)が見えてくる。
見覚えのある景色が見えると元気が出てきます。
ペースは遅いもののなるべく走る時間を長くして先を進みますがちょっと歩くと競歩歩きのウォーカーに抜かされます。前日の下見ドライブの時ラン友から鴛泊港が見えてからの距離が長く感じるとのアドバイスがあったが本当だ。
最後の給水ポイント(50.7km)着。
あと3km。
ここからのアップダウンが効く。
前後のランナーと抜きつ抜かれつしながら最後の坂道をゴールに向かってダッシュ・・
のつもりがのろのろ走。
何とか完走を果たしました。
時間:8時間43分25秒
順位:292位/404名
完走者:357名(完走率 88.4%)
利尻島一周悠遊覧人G参加して感じたこと
●参加者の目的が多様なこと
・サロマ湖100kmウルトラマラソンの準備走として参加している人
・ガチで記録を狙うランナー
・途中でアイスを楽しんだりビールを一杯ひっかけて完走する人
・仲間と一緒にがいがいわやわや観光気分で島を一周するグループ
・競歩とウォークで完歩目的の人
・一見トレイルランナー風な人
この大会はいろいろな楽しみ方が可能なレースかもしれません。
マラニックやら顔マラソンなどの楽しみ方はありますが、それに比べて自分の周りにランナーがいなくなっても道に迷う心配がないことがメリットか。
マイペースで自分のペースを守っていける点が私にとっては一番良かった大会でした。
2011年6月に走り始めその年の10月には札幌マラソン10kmで大会デビュー。
その後ハーフ(18大会)、フル(16大会)、10マイル、トレイルラン15kmなど数々の大会を経験しましたが結局今回のウルトラマラソンを含めて45大会に出走。
うちDNF(Did Not Finish)が3大会。完走できなかった大会はいずれも70歳を越してからでスタート直後ペースが上がらず上がるのは息ばかり。
昨年の伊達ハーフマラソンでは10km手前の関門に引っ掛かりバスでゴールまで運ばれてしまいました。
ということでみねごん今回の利尻島一周悠遊覧人Gを最後の大会とすることにします。
これからはランニングをエンジョイすることを第一目的にタイムや順位にこだわらないランニング企画に目を向けていきたいと思っています。
2024/6/16 記