2020年を振り返って

今年はなんといってもコロナ騒動に翻弄された1年でした。

 1月中国武漢で正体不明の肺炎発生のニュースを聞いて遠い異国の話と思っていたのが全世界に新型コロナ(covid-19)として拡散し日本にも・・・。

 毎月第2日曜日開催の「野幌森林公園を走る会」定例走会は1月、2月は通常通り実施したものの3月~5月は中止。

それ以降はリモート定例走会として3密を避けながらのやりくりでした。

 

年明けにエントリー済みの5月のイベント北海道顔マラソン、そして6月利尻島一周53.7kmの「利尻島一周悠遊覧人G」も中止。

結局2020年終わってみればオホーツク網走マラソンon the webの1大会のみ。

 

年間・月間走行距離推移
2020年目標 2020年結果

2019

 2018

2017

2016 2015 2014 2013 2012 2011
1 100 85 89  97 94  89 141 104 101 112  
2 100  47 76 53  108 112  62 148 133 76  
3 100  131 125 139  162 181  167 218 95 80  
4 190  24 190 190  175 174  201 151 159 95  
5 190  81 198 118  202 186  179 100 169 88  
6 190  129 145 180  191 200 176 213 206 93 22
7 150  198 139 139  200 196  216 207 158 140 65
8 150  45 127 172  148 152  198 213 165 119 131
9 190  220 186 210  88 172  191 86 168 139 88
10 100  162 125 64  102 151  136 144 180 167 62
11 100 160 117 55  177 72  127 176 192 139 99
12 100  121 63 31  84 89  109 84 138 38 25
total 1660 1402 1579 1447  1731 1775  1904 1844 1863 1287 493

そのせいか毎日のジョグもなんとなく距離をこなしていくだけ。

年間走行距離も1400kmと目標1,660kmに260kmも少ない走行距離で終わってしまいました。

2011年6月仮想日本一周(推定約距離19,000km)を目標に稚内から走り始めましたが累計15,324kmで佐渡島走行中。完走にはまだ3,673km残っています。

この調子では当初予定の2022年4月までの日本一周はちょっと無理か?


ペースやら走行距離はランニング生活を送る際の一つの目安。

なんといっても健康で楽しく走ることが一番といいながらもふがいない一年でした。

 特に気になったのは体の衰え。

まず息切れがひどい。

通常スタート4kmくらいは体がなじまないせいか苦しく感じるがその山を乗り越えると呼吸や心拍数が安定してくるのが2~3年前まで。

しかし最近はその山を乗り越えられず歩いてしまう。

こうなると走る前から気力が萎えてしまう。

その為苦しくならないくらいに最初の1km程度はゆっくり歩き始め心拍計を参考にスロージョグ→ジョグ→ランと無理をしないように少しずつペースを上げていくようにしている。

それでも歩き初めですでに心拍数100bpm弱。スロージョグで140bpm台。

7km/min台のペースでもすぐに160bpm台まで跳ね上がる。

ただ7km過ぎると心拍数、呼吸も安定してくるのでだましだまし10~15km走る程度に。こんな調子ではフルマラソン完走は全く自信なし。

 

こんな弱音をSNSでつぶやいていたらあるラン友から

筑波大学の中沢孝博士の学位論文

「中高年男性マラソンランナーの走記録に与える加齢およびレース距離の影響」

【著者 中沢 孝

発行年 2019

学位授与大学 筑波大学 (University of Tsukuba)

学位授与年度 2018

報告番号 12102甲第9133号

URL http://doi.org/10.15068/00156571】

 

を紹介される。

この論文の審査にあたった先生には以下のようにコメントされております。  

①中高年男性のマラソン時の平均速度は年齢に対して直線的に減少するのではなく、1 年毎に減少量が徐々に増加すること、

②この減少は、70 歳前後を境にそれを越えると加速すること、

③市民ランナーにおいては、レース距離とレースの平均速度間に直線的な関係があること、④中高年男性ランナーの最大酸素摂取量をマラソン結果から比較的精度良く推定できること、

を明らかにした。

本論文は、全国の延べ 93 万人を超えるマラソンランナーの記録を解析しており、学術的意義だけでなく、多くのランナーが活用できる可能性のある結論を導き出した論文として高く評価された。

やはり走行ペースは70才前後から急速に低下するようです。

さらに論文の結論④には気になることが書かれています。

 

4 )全日本マラソンランキングの対象である 2 9 万 人 の 中 高 年 男 性ラ ン ナ ー に つ い て 、 本 論 文 の 方 法 に よ り 最 大 酸 素 摂 取 量 を 推 定 したところ、 6 5 歳 ま で は 疾 病 に か か り や す く な る と さ れ る 3 5ml/ kg/ 分 をほぼ 全 員 が 上 回 っ て い た が 、 そ れ 以 上 の 年 齢 で は 下 回るランナーが増加し、 7 0 歳では約 4 % 、 7 5 歳では 3 人 に 一 人 が 下 回っていると推定された。

 

ポイント①

 6 5 歳 ま で は最大酸素摂取量35ml/kg/分以下では 疾 病 に か か り や す く な る 。

 

ポイント②

7 0 歳では約 4 % 、 7 5 歳では 3 人 に 一 人 が 下 回っていると推定された。 

注)ただ65歳までは疾病にかかりやすくなるとの記載はあるもののそれ以上については記載はない。おそらく65歳以上についてのエビデンスがまだないのかもしれない。

 

いずれにしても70歳を過ぎる最大酸素摂取量の減少が顕著になりまた疾病にかかりやすくなる可能性が高くなるということらしい。

 

これからのみねごんのランニング生活ではあまり無理をせずエンジョイできる程度に細く長く続けていくことを心がけていこうと思っています。

ところで「あまり無理をせず」とは具体的にどんな基準か?

みねごん心拍数をモニターしながらのジョグを継続します。

少しずつ心拍数を上げて160bpsを超さないないよう、平均心拍数を140bps前後でのジョグ。気持ちよく長く走り続けるようにしていきます。

 

「野幌森林公園を走る会」について

「野幌森林公園を走る会」も今年は新型コロナのため変則的でした。

1~2月は24名+24名=48名と順調な滑り出しでしたが、その後は北海道でも感染者数が増え続け4月からは緊急事態宣言が・・・。

おかげで3~5月は定例走会中止。

月別参加者数推移 1月 2月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
 参加者数 24名 24名 17名 12名 23名 15名 17名 21名 16名 169名
内リモート参加     0 3名 6名 6名 4名 5名 8名 32名

6月、7月は定例走会再開し始めたものの密を避けるために原則リモートに変更。

※ リモート定例走会とは:遠隔地orコロナが心配という方は当日それぞれのマイコースを走ります。コースは違えど心は一つです。

またラン終了後の昼食会も6~7月はオンラインお茶会。9月からお風呂&昼食会を再開したものの3波が問題となった12月はまたオンラインお茶会に変更。

5年をかけて育んだランニング仲間とのつながりがオンラインで続いているとはいえリアルとの違いは大きい。リアルのつながりの重要性を再確認する1年となりました。

 

定例走会参加者推移 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
延べ参加者数(a) 38名 89名 190名 244名 288名 169名
実施回数(b) 6回 10回 13回 13回 12回 9回
 1回当たり参加者数(a/b) 6.3名 8.9名 14.6名 18.8名  24.0名 18.8名

2020年終わってみると定例走会実施回数9回、

延べ参加者数169名(リモート参加を含む)、

平均参加人数18.8名となりました。

ランニング時の感染リスクはそれ程大きくはないでしょうが、その後のお風呂やら昼食会等でのおしゃべりは注意が必要です。

延べ参加人数が例年に比べて少なかったことはやむを得ないとして、人と人とのつながりが低下したことは残念でした。

今後のコミュニケーションの取り方・リモートお茶会の在り方も含めて会員の皆さんと知恵を絞りながら運営をしていきたいと思っています。

 

2021年1月9日 記